特集「ゆずの歌は、こうして生まれる」のCUTは明日発売!!

特集「ゆずの歌は、こうして生まれる」のCUTは明日発売!!
全7章+メンバーへの追記アンケートで、1月19日発売CUTのゆず表紙巻頭特集を構成していると前に書きましたが、第1章“「ゆずの歌が生まれる場所」への旅の始まり”を、このブログに公開します。
明日、お楽しみに!
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ゆずのニューアルバム『TOWA』は、多くのファンが知っている通り、当初は2015年の秋リリース予定と発表されていた。しかし、彼らは8月16日に横浜スタジアムでの弾き語りライブ「二人参客」を終えたあとに、アルバムを2016年1月にリリースすることを発表した。アルバムは既に完成しているにも拘わらず、まずは、そのアルバムタイトルを冠した全国ツアー27公演を回り切り、そのあとにリリースをするという、異例中の異例とも言える選択をしたのである。
 僕は、ゆずのスタッフから、このことが決まってすぐに連絡をもらった。なぜならそのリリース予定を受けて、『CUT』の姉妹紙である『H』で、当初、アルバムをリリース予定だった秋に合わせて、ゆずの表紙巻頭特集の企画を具体的に進めていたからである。それは岡村、伊勢佐木町、渋谷、そして現在の制作の拠点である横浜のSTUDIO HOUSEという、ふたりにとって極めて重要な意味を持つ4つの場所を巡りながら撮影とインタビューをする「ゆず、思い出の道をゆく」という企画だった。普通に考えれば、リリース時期の変更に合わせて雑誌の刊行時期も変更するところだろう。しかし、我々はこの『H』を、企画内容も変更することなく、そのままツアーが始まる直前の10月10日に刊行した。今回のゆずの決断は、彼らが約20年にわたって音楽シーンのなかでオンリー・ワンの存在として独自の道を歩んできた理由と繋がっていて、僕はそれを『TOWA』がリリースされるまでの流れを徹底的に追いかけることで解き明かしたいと思ったのである。
 そして、その『H』では、ふたりの物語が岡村という静かで飾り気が無くて温かな町でどのように始まり、「これをずっとやってられればいいな」と思えるようなゆずとしての日々が伊勢佐木町でどのように始まり、東京に出てくるようになってそのゆずの世界が葛藤と成長を繰り返しながらどんどん大きくなっていく日々がどのように始まり、STUDIO HOUSEというどこまでも純度高く音楽を作れる場所で彼らが責任を持って未来を創造していく日々がどう始まったのか。その4つの大切な「始まり」にじっくりと迫れた、とても充実した取材をすることができた。
 そしてアルバム『TOWA』と、それをリリースする前に行われるツアーは、その4つの「始まり」が重なったところから生まれている、そんな確信に僕は辿り着いた。そして、そのゆずの歌が生まれる根源的な場所を、このアルバムとツアーの取材で解き明かしたいと思った。それが今回の『CUT』の表紙巻頭でこの「ゆずの歌は、こうして生まれる」という特集を組んだ理由である。ゆずサイドにお願いしたオファーはシンプルで、アルバムとツアーに関するロングインタビューに加えて、ツアー先でカメラマンと共に24時間ベッタリ、「入ってはいけない場所」なしでふたりに密着しながら取材をさせてほしいというものであり、彼らからの答えは「YES」だった。こうして「ゆずの歌が生まれる場所」への旅は始まったのである。

(古河)
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