カニエ・ウェスト、“Bound2”のサンプリングで子供のヴォーカリストに訴えられる

カニエ・ウェスト、“Bound2”のサンプリングで子供のヴォーカリストに訴えられる

カニエ・ウェストは『イーザス』からの“Bound2”について、サンプリングを無許可で使われているとして訴えを起こされている。

訴えを起こしているのはかつてポンデローサ・トゥインズ・プラス・ワンの一人として活動したリッキー・スパイサーで、自身がこのグループでレコーディングした1971年のシングルB面曲“Bound”の中のヴォーカルが、カニエの“Bound2”で無許可で使われているという。

“Bound2”で使われているのは"Bound"の「Bound to falling in love」というコーラスを歌っている高音の子供の声で、これはリッキーが12歳の時に行われたレコーディングだったと『ザ・ニューヨーク・デイリー・ニュース』紙が伝えている。リッキーは養護施設で育った後、のど自慢大会で才能を見出され、ポンデローサ・トゥインズ・プラス・ワンのメンバーとして迎えられたという。

訴状では「スパイサー氏の声はレコーディングされた通りにサンプリングされていて、(楽曲の中で)何度か登場します」と指摘していて、リッキーへの支払いを行うか、音源を回収してリッキーのヴォーカルを削除するように求めている。さらに訴状ではカニエのほか、ロッカフェラ・レコード、ユニバーサル・ミュージック・グループ、アイランド・デフ・ジャム・ミュージック、そしてライノ・エンターテイメントも被告として訴えられている。

なお、現在精力的にツアー中のカニエは、次回作では楽曲を8曲に絞り、より音楽性を絞ったものにしてみせると語ったという。

ポンデローサ・トゥインズ・プラス・ワンの"Bound"はこちらから。
http://www.youtube.com/watch?v=d6mGHwHMB5s
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