8月に自宅の階段から転落して頭蓋骨の亀裂骨折を負ったビーディ・アイのゲム・アーチャーはすっかり回復していることを『NME』に明らかにしている。ゲムが復帰したビーディ・アイは11月7日のダブリン公演を皮切りにアイルランドとイギリスのツアーに乗り出しているが、ダブリン公演の前にゲムは転落事故のついて次のように振り返っている。「不思議なのは落ちたのを思い出せないんだよ。それとその後しばらくのこともね。つまり、それだけ深刻な事故だったとでも言えばいいのかな、だから、たくさんの人たちに迷惑をかけちゃったけど、ようやく一段落つきそうかなって感じなんだ。妻や特に子供たちには心配のかけっぱなしだったからね、誰にもこんなことは起きてほしくないと思うよ。僕としてはすっぽり記憶が抜けちゃってるけど、周りのみんなはそうじゃないわけで、みんな当事者になってたわけで、酷い災難だったと思うよ」さらにその後伝えられていた2度目の骨折については次のように説明している。
「2回目は最初の事故の2週間後に起きたんだけど、その後わかったことでは、頭蓋骨を骨折するとよくあることらしいんだ。頭蓋骨を骨折しちゃうとまた転倒する危険があって、それで腕とか足とか折るっていうね。僕の場合、少なくともそのうちの片方で済んだからまだよかったよ。まあ、こういうことは起きる時には起きるもんだから。こういう時に部屋の隅っこで悩む人もいるんだろうけど、僕はそういうタイプじゃないからね。今年の夏まで僕は身体のどこの骨も折ったことがなかったけど、今じゃどういう経験なのかよくわかったし、もう二度と経験したくないね。おふくろと話をしてても心配ばっかりするんだけど、『またこういうこともあるかもしれないけど、とりあえず今はこうして元気だから』って言うしかないんだよ」体調については次のように報告している。
「もう元気だよ。ある意味、元気以上だよ。しかも、ちょっと視点が変わったところもあって、こういうところが人生の特典だよね。妙なのはギターを抱えるといまだかつてないくらい気分がよくなってきて、自分が何をしたいのかわけもわからずうろうろ歩き出してしまうんだ。逆にギターを抱えてないと……1日のうちにはギターを抱えて乗り切りたくなる瞬間もあるんだよね。でも、ライヴに向けて体調はばっちりだよ」「ただね、僕が完治したかどうかはまた別な話だから。僕にとって完治とは通りを息子よりも速く走れるということになるから、まだ完治していないということになるんだろうけど、その一方で、そんなことをやる日々ももう過ぎたことなのかなっていう」さらにセットリストも変えていくことを次のように明らかにしている。
「セットリストを変えていくだけ充分リハーサルもしたから。今夜のセットリストがどういうものなのかまだ知らないけど、サウンドチェックで様子を見てという感じかな。ただ、何パターンかの曲の流れみたいなものは出来てるから。いろいろ変えてみて、新しい曲を入れてみるのはバンドのためにもなるし、しかも、今年は僕たちのことをもう観たという人もたくさんいるはずだからね」なお、10月に行われたザ・シャーラタンズのジョン・ブルックスの追悼ライヴでのビーディ・アイの出番は舞台袖から観たとゲムは語っていて、自分の代わりをオアシスのオリジナル・ギタリストのボーンヘッドことポール・アーサーが務めたことについては次のように語っている。「別に腹立たしいなんてことはなかったよ。ただ、僕以外の全員にとってはなんか妙な体験になったんじゃないかと思うけど。僕はすごく楽しませてもらったし、僕としては自分がやれる手立てなんてまったくなかったんだから。バンドがステージに出て、ああいう形でボーンヘッドが来てくれたことは、僕には感動的な場面となったな」ビーディ・アイはゲムの事故以来、一切の活動が休止となり、V・フェスティヴァルやサマーソニックへの出演などが中止となった。(c) NME.COM / IPC Media 2013