今年のFUJI ROCK FESTIVALにヘッドライナーとして出演し、9月3日には新作『Hesitation Marks』をリリースするナイン・インチ・ネイルズだが、トレント・レズナーは新作制作やツアー・バンド結成の経緯などをロスアンジェルスのラジオ局「KROQ」に語っている。
もともと今回の活動再開が動き出したのはインタースコープからリリース予定のコンピレーションのボーナス・トラックとして新録音源の制作に取りかかったことで、数トラック用意すればいい話だったが、アルバムに匹敵するだけの音源を制作していく事態に至ったという。トレントはこの時「インスピレーションの湧く瞬間を摑んだ」と説明しているが、ただ、いずれ聴かれる音源になるのかどうかはまだこの時点ではわからなかったとしている。
その後、トレントはコロンビアとレコード契約を交わし、ハウ・トゥ・デストロイ・エンジェルズとしてのデビュー・アルバム『ウェルカム・オブリヴィオン』をリリースしたが、6月に入ってからナイン・インチ・ネイルズとしての新曲"Came Back Haunted"をリリースし、今週末にもデイヴィッド・リンチ監督によるこの曲のビデオを公開する予定だとトレントは明らかにしている。
その一方でツアー・バンドを招集しながらも、早くもエリック・エイヴァリーやエイドリアン・ブリューが脱退したことについてトレントは「大きな痛手だった」と明かしているものの、想定していたようなケミストリーが実際には起きないようなこともあると認めている。その上で現在のバンドとの試みについて次のように語っている。
「時には暗礁に乗り上げてしまったような感じにもなるけど、おかげでみんなでこれをどう動かしたらいいのかということを考え直させられたし、俺たちが辿り着くところはナイン・インチ・ネイルズがどうあるべきかという意味でより真理に近いところになると思うし、長い目で見たらバンドにとってもいいことになると思うよ」
なお、ツアーでのパフォーマンスについては聴覚的な経験としてだけでなく、聴き手を「包み込むものになっていく」とトレントは語っている。