元ガンズ・アンド・ローゼズのベーシストで、資産運用コンサルタント会社も経営するダフ・マッケイガンは自身の名前の使用をライセンス化しなかったせいで、テレビ・アニメ『シンプソンズ』から相当の印税を受け取る機会を失ったことを明らかにしている。
『インディペンデント』紙の取材を受けたダフは80年代にフォックスTVの幹部から連絡を受け、制作中の新番組でダフの酒好きにちなんで作品中のビールの名前を「ダフ」としたと報告を受けたと回想している。
「当時は自分の名前をブランド化して印税を受け取るとか、そういうことはなにも知らなかったからね。ただ、すげー、俺の名前使いたいんだって思っただけで、そう思ってるうちにドカーンとその番組『シンプソンズ』がヒットしたわけなんだよ。ダフが番組中で飲まれる度に5セント貰えてたんだなあとも思うわけだけど、ま、別にいいんだけどね」
また、スラッシュやマット・ソーラムらとヴェルヴェット・リヴォルヴァーを結成する前に、鬱で悩んでいたことをダフは9月に語っている。2001年の9月11日にアメリカで起きた同時多発テロ事件の後に「どんよりと真っ黒な状態」にはまってしまったとダフは語っているが、その後、乗り越えることができたと語っている。
さらにダフは今年の4月にはスラッシュ、マットらとガンズ・アンド・ローゼズのオリジナル・メンバーのひとりとしてロックンロール名誉の殿堂入りを果たしている。この時の殿堂入り式典ではオリジナル・メンバーが一堂に会するのではないかと大きな話題を呼んだが、アクセル・ローズは土壇場で出席を中止したと発表し、その直後にオリジナル・ギタリストのイジー・ストラドリンも出席を辞退すると表明した。その後、ユーロミリオンズ宝くじに当選して1億4800万ポンド(約192億円)の賞金を獲得したエイドリアン・ベイフォードなる人物は、賞金の一部を使ってガンズ・アンド・ローゼズのオリジナル・ラインナップ再結成を実現させたいと語っている。
様々なバンド活動のほかにコラムニストとしても活躍するダフだが、シアトル大学アルバース校の経営経済学に籍を置き、その後、資産運用コンサルタント会社のメリディアン・ロックを設立している。主なクライアントはミュージシャンとなっている。
(c) NME.COM / IPC Media 2012