ザ・フレーミング・リップスは24時間内に最も多くのパフォーマンスをこなすという世界新記録を樹立した。
これまでこの記録はジェイ・Zが2006年に24時間以内に7都市で7回のライヴを行って記録を樹立していたが、今回音楽とテクノロジーの交流を称えるO・ミュージック賞の一環として行われた挑戦でフレーミング・リップスはミシシッピー河口地帯一帯を移動しながら行い、制限時間20分前にルイジアナ州ニューオルリーンズで8回目のライヴを終わらせて新記録を打ち立てたとBBCが伝えている。
最後のステージでウェインは次のように語っている。「今朝の5時の時点じゃ最後の頃はきっと這うように移動して息も絶え絶えでほとんど歌えもしないだろうし、生きてりゃまだましかという思いだったけど。でも、やっていくうちに各会場でパワーをどんどんもらって、今じゃあと24時間まだやれる気がするよ」。
さらにウェインは次のように声明も発表している。「自分の鼻くそを10キロも食べた男とか、世界で一番長い足の爪を誇る女性とか、あるいは自分の耳の中に1000匹ものゴキブリを詰め込んだかもしれないような、そんな記録と一緒に自分たちの名前が印刷されることになるのは俺には人生最大のシュールな喜びだよ」
また、『ザ・フレーミング・リップスと愉快な仲間たち』収録曲の"愛は面影の中に"のヴィデオ・クリップをめぐって共演したエリカ・バドゥから激しいクレームを受けたことについて、ウェインはエキセントリックなパフォーマンスで知られるアマンダ・パーマーとヴィデオを制作し直したいと先週語っている。
ウェインはロバータ・フラックのカヴァーとなる"愛は面影の中に"でエリカ・バドゥと共演したが、同曲の「全裸ヴィデオ」をめぐって、エリカの許可なしにネットで公開したことで激しくエリカからネットで罵倒されることになった。しかし、ウェインはこうした経緯とは無関係にエリカとはぜひまたコラボレーションしてみたいと語っていて、次のように『NME』に語っている。
「彼女のような人とは一緒にいられるだけで喜びなんだよ。でも、もし俺とエリカだけという状況になったら、きっと1日中喧嘩になるんだろうね。ただのヴィデオなんだからさ。たいしたもんじゃないんだけどね」
『ザ・フレーミング・リップスと愉快な仲間たち』はエリカのほか、ケシャ、オノ・ヨーコ、ボン・イヴェール、ニック・ケイヴ、マイ・モーニング・ジャケット、テイム・インパラなどが参加している。
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