現在自身が楽曲を手がけたオペラ『Doctor Dee』のレコーディングを用意しているデーモン・アルバーンはデヴィッド・ボウイとザ・キンクスのレイ・デイヴィスとのコラボレーションをやりかけていたことを明らかにしている。
ほかのミュージシャンとのコラボレーションについて訊かれてデーモンはザ・クワイエットアスに次のように語っている。
「ほかの人たちとの作業をぼくは純粋に楽しいと思うんだけど、それと同時に共作がうまくいくとは端から期待しないようにしてるし、一緒にやってもまるで実がなかった人たちもたくさんいるんだよ。たとえば、24時間の間だけだけど、もう何年も前にデヴィッド・ボウイとレイ・デイヴィスとレコードを作ろうとしたことがあるんだ。でも、24時間しか作業は持たなかったんだよ」
また、今年のブリット賞の盛り上げイヴェントでデーモンがグレアム・コクソンとのデュオとして披露したブラーの新曲"Under the Westway"について次のように語っている。
「ブラー用に新しい曲を書いたんだけど、これはすごくトラディショナルな曲なんだ。もう何年も手元にあって、持てあましてたような曲なんだけど。もともと自分の家の物憂げな国歌として書いたものだったんだよね。昔の78回転のシングル盤として制作して、自分の国旗も作って家でかけてみようっていう、バカな思いつきから始めたことだったんだけど。でも、この曲のコード進行を軸にやってみたらこの曲として仕上がったんだよ」
ただ、これがブラーとして書く最後の作品になるかもしれないとデーモンは説明している。「もうブラーとはほとんどなにもやってないんだよね。今年はライヴとかあるんだけど、フルタイムで専念するような活動とかでは全然ないんだ。ひょっとしたら、この曲がブラーという物語全体にとってのささやかなコーダになるかもしれないね」。
ブラーは8月12日にロンドンのハイド・パークで開催されるオリンピック閉会記念ライヴ・イヴェントでヘッドライナーを飾ることになっていて、ほかにザ・スペシャルズとニュー・オーダーも出演を予定している。また、ブラーはほかにもスウェーデンのウェイアウト・ウェスト・フェスティヴァルへのヘッドライナー出演を予定している。
ブラーのベースのアレックス・ジェイムスは先頃このライヴで「涙ちょちょぎれの讃美歌のような」新曲を披露すると語っているが、これが"Under the Westway"のことなのかどうかは明らかになっていない。
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