ペインズ・オブ・ビーイング・ピュア・アット・ハート、新作を語る。「ノイズとポップを信じることを止めたことはない」
2011.02.04 20:00
ザ・ペインズ・オブ・ビーイング・ピュア・アット・ハート待望の2ndアルバム『ビロング』が、3月16日に日本先行リリースされることが決定した。
2009年にリリースしたセルフタイトルのデビュー・アルバムが、ビルボードのヒートシーカーズ・チャートの9位を記録、同アルバムが「Pitchfork」、「NME」といった多数のメディアでも2009年の年間ベスト・アルバムの一枚に選出されたブルックリン出身の4人組、ザ・ペインズ・オブ・ビーイング・ピュア・アット・ハート。同年には、マイ・ブラッディ・バレンタインがキュレーターを務めたオール・トゥモローズ・パーティーズにも出演を果たしている。
そこから約2年ぶりにリリースされる本作『ビロング』は、U2、スマッシング・パンプキンズ、シガー・ロスなどを手がけてきたフラッドと、マイ・ブラッディ・ヴァレンタインやジーザス&メリーチェインを手がけてきたアラン・モウルダーという、バンドにとってこれ以上ないプロダクション/ミキシング・チームでレコーディングが行われている。
スマッシング・パンプキンズの『サイアミーズ・ドリーム』をフェイバリットな一枚としてあげている彼らだが、フロント・マンのキップ・バーマンはこの2人がバンドに何をもたらしたかについて話している。
「アラン・モウルダーとフラッドは、自分自身を信じることの手助けをしてくれたんだ。僕たちのやり方を変えようとはしなかった。僕たちが僕たちであることに集中できるようにしてくれたんだ。僕たちがやりたいことをやるのを許してくれたし、やりたくないことは全て取り除いてくれた。彼らと一緒にやれるチャンスを得たことでさえ凄いことだったのに、莫大なギャラの小切手やグラミー賞をとる機会を彼らに与えたからではなく、彼らが僕らの音楽に何かを見出してくれたことが仕事ができるきっかけとなったなんて、本当に素晴らしいことだよ」
さらにキップは、今回のアルバムは、当初から構想されていたものがそのまま詰まったものであり、ノイズとポップを突き詰めた作品になったと語っている。
「このアルバムには間違いなく僕らが当初から考えていたことが詰まっている。より差し迫って、よりノイジーで、より美しいアルバム。そう、僕らはノイズとポップを信じることを止めたことはなく、このアルバムで両方をより前進させることができたんだ。前のアルバムより本能的で、不可欠で、現実的だ。感情ではなく感覚的にね」
すでに「Spin」は、今作『ビロング』を今後リリースされる最も重要なアルバムとしてあげている。そして「Pitchfork」は、アルバムからのファースト・シングル“ハート・イン・ユア・ハートブレイク”を「best new music」に選出している。同サイトでは現在タイトル・トラックも公開中。(→http://pitchfork.com/news/41451-the-pains-of-being-pure-at-heart-talk-new-lp/)
The Pains Of Being Pure At Heart(ペインズ・オブ・ビーイング・ピュア・アット・ハート)
ニュー・アルバム
『BELONG』(ビロング)
3月16日日本先行発売
<よしもとアール・アンド・シー>
YRCG-90056
¥2,300(税込)
※解説/歌詞/対訳付、日本盤ボーナス・トラック収録、日本先行発売
<トラックリスト>
1.Belong/ビロング
2.Heaven’s Gonna Happen Now/ヘヴンズ・ゴナ・ハプン・ナウ
3.Heart In Your Heartbreak/ハート・イン・ユア・ハートブレイク
4.The Body/ザ・ボディ
5.Anne With An E/アン・ウィズ・アン・イー
6.Even In Dreams/イーヴン・イン・ドリームズ
7.My Terrible Friend/マイ・テリブル・フレンド
8.Girl of 1,000 Dreams/ガールズ・オブ 1,000 ドリームズ
9.Too Tough/トゥー・タフ
10.Strange/ストレンジ