ドキュメンタリーの名手として知られ、『運命を分けたザイル』や『ラストキング・オブ・スコットランド』などの問題作でも有名な映画監督のケヴィン・マクドナルドがボブ・マーリーをめぐるドキュメンタリー映画『Marley』の製作に乗り出しているという。
また、この作品ではボブの遺児であるジギー・マーリーがエグゼクティヴ・プロデューサーとして関わることになるとハリウッド・リポーター誌が伝えている。「もともとはドキュメンタリー作家としてケヴィンに話を聞きに行ったんだけど、ミュージシャン、そして人としてのぼくの父親にケヴィンが注いでくれていた熱い情熱と関心がなによりも重要だなと思ったんだよね」とジギーは語っている。
作品はボブの楽曲と音楽が世界的にどのような衝撃と影響をもたらしたかを追っていく内容になっていて、ジャマイカ、ガーナ、日本、イギリス、アメリカなどで撮影や収録が行われているとか。実はケヴィンはこの作品を託された監督としては3人目で、ここまででマーティン・スコセッシとジョナサン・デミがそれぞれ降板している。
スコセッシ監督はスケジュールが折り合わなかったというが、デミ監督についてはラフの編集がプロデューサー陣のお気に召さず降板へと追い込まれたとニューヨーク・ポスト紙が伝えている。
もともと映画はボブの65歳の誕生日に当たる10年の2月6日にあわせて製作が進行していたが、現在ではボブの没後30周年にあたる今年の後半の公開を目指している。