オジー・オズボーンは、テレビ番組「オズボーンズ」が自身の家族に悪い影響を与えたことを後悔しており、同じことを繰り返すつもりはないと語った。
オジーはザ・クワイエットアス・コムのインタビューで、MTVで放映されたリアリティ番組「オズボーンズ」が、自分の世界的な名声を復活させるきっかけとなったとしながらも、愛する家族にマイナスの影響があったことも認めた。
2002年から2005年まで放映されたこの番組について、オジーは「普通に寝て、(次の日の)朝起きてみたら、世界が一変していたんだからね。ありとあらゆる場所に、ろくでもないカメラがついていて、しょうもないことで攻撃されるっていう」と語っている。
「子どもたちはこんなことに慣れていないし、それは奥さんも同じだよ。なにしろ、大腸ガンをわずらっていたしね」とオジーは当時の状況を説明する。「確かに一大ブームになったけれど、その反面、おれは自分の家族が苦しむ姿を見ることになった。でも、おれたち家族がテレビ番組の新しい形を作ったとも言える。最近の超つまんない新番組はみんな、おれたちの番組をマネしてるんだよ。またやるかって? わからないね。そういうことはもうきっとないと思うけど」
オジーはさらに、2005年のオズフェストで勃発した、アイアン・メイデンと妻シャロンとの確執についても語った。この時にはサンバーナディーノでのライブで、シャロンの差し金により、アイアン・メイデンのステージの最中にメンバーに卵などが投げつけられる事件が起きている。
「なにが起きたかっていうと、おれの知らないところで、毎晩、あいつ(アイアン・メイデンのボーカル、ブルース・ディッキンソン)がステージでおれのことをこきおろしてたんだよ。酷い話だろう?」とオジー。
「おれはあいつに一度も酷いことなんて言ってないのにさ。で、最後のギグになってベースのヤツ(スティーヴ・ハリス)が、『ブルースのことは本当に悪いと思ってる』って、おれに謝りに来たんだよ。おれとしては『一体なんの話だ?』って感じだった……シャロンが激怒したのは……おれとは何の関係もないよ。シャロンはそりゃ、激怒するよな。おれはもちろん、いつだってワイフの味方だけど、何が起きてるのかさえも知らなかったんだよ」
オジーはさらに、アイアン・メイデンについては悪く思っていないが、ブルースについては「あんなことをするなら、とにかく早めに頭を医者に見てもらうことだね。あいつ、頭がおかしいよ。あり得ない話だし、無責任の極みだよな」とコメントしている。
(c) NME.COM / IPC Media 2010