エリカ・バドゥ、問題のクリップについて語る

前作『ニュー・アメリカ・パート・ワン』、そして最新作『ニュー・アメリカ・パート・ツー』で自分の音楽性の原点に迫っているエリカ・バドゥだが、『パート・ツー』のファースト・シングル曲“ウィンドウ・シート”のビデオが大きな物議をかもしている。

というのも、このビデオはエリカが街を実際に歩きながら一枚ずつ服を脱ぎ捨てていくという内容になっていて、最後に全裸になると背後から撃たれてそのままアスファルトに倒れこんでしまうというものなのだ。しかも、さらにすごいのは、これがケネディ大統領が1963年に暗殺されたテキサス州ダラスの現場で、エリカが倒れこむ場所はまさにその地点なのだ。しかも、倒れこむとエリカが血を流していくという演出がほどこされている。

コメディアンで俳優としても有名なワンダ・スパイクスのトーク・ショー番組でエリカはこのビデオの真意についてこう説明している。「パフォーマンス・アートっていうのは、こういうものなのよね。でも、わたしの伝えたかったことはアメリカ全土でもう完全に誤解されちゃったと思う」。

そもそもエリカにはケネディを貶めるつもりは全然なくて、むしろケネディのことは自分にとっての「ヒーローのひとりで、革命的な人物でもあるし、反骨の人でもあった」という。

「ケネディはアメリカと真っ向から取っ組み合うだけの根性を備えていたわけで、わたしもね、自分の素っ裸な真実をアメリカにさらすのにひるまなかったということなの」

ちなみにエリカは通行人の通報により、4月2日に迷惑防止条例違反とみなされ、罰金刑に処されることになるという。
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