CUT2月号に、萩原利久さんが登場しています。
2月7日公開の北村匠海さん初脚本・監督作品『世界征服やめた』に出演する萩原さん。ポエトリーラッパー・不可思議/wonderboyによる同名楽曲にインスパイアを受け作られたこの短編映画は、鬱屈とした社会を漫然と生きるサラリーマンの彼方(萩原さん)と、対照的な煌めきを持つ同僚の星野(藤堂日向さん)の心の動きを描いていくヒューマンドラマです。プライベートでも親交がある友人・北村さんからのオファーにどんな思いを抱いたのか、そして作品への向き合い方、ふたりの共鳴する思いなど、たっぷりとお話を伺いました。
彼方という役は当て書きだということで、北村監督は萩原さんのどの部分を彼方に当て書きしたのか訊くと、次のように語ってくれました。以下、インタビューから一部抜粋してご紹介いたします。
──本作で彼方が感じている、世界に対する閉塞感のようなものについては共感できましたか?僕と匠海は生き方も見てきたものもやってきたことも全然違いますけど、なんていうか……あるものの見方、人や物事へのフォーカスの仕方が限りなく近い人間なんじゃないかと感じていて。もっと大枠で、 物事の本質のとらえ方、キャッチの仕方みたいなところなんじゃないかと思います。僕らの中でそこが限りなくリンクする瞬間がある。それが、この話を僕にくれた理由であり、同時に僕がホンを読んで、匠海もこの役をできるんじゃないかって思った要因なのかなと思います。だからストレートな当て書きともちょっと違う。なんていうか、まず経験できないような感覚でした
……理解できなくはないです。子どもの頃って学校が社会のすべてで、その中の人間関係が生きるか死ぬかに直結するくらい思い詰める、とか。そういう経験から、大なり小なり彼方が抱いてる閉塞感を疑似的に感じることはできたかな。でも反面、世界ってそんなに狭くないとも思ってます。一歩外に出ると「あれってなんだったんだろう?」ってぐらい見え方が変わるから。(中略)逃げるという選択肢をちゃんと持っているつもりなんです。別にネガティブな意味じゃなくて、閉塞的な場所から逃げるのって、全然、勇敢でポジティブなことだと思う
「いろんな人を巻き込んで作り上げていける、無垢ではない、大人ならではの贅沢な青春」と話してくれた撮影中の裏話なども掲載しています。
また、インタビューだけでなくお写真にもご注目を。本作の雰囲気に寄せて、少しクールでアンニュイな印象のお写真を厳選してお届けしています。座ったり寝っ転がってもらったり、いろんな角度から萩原さんに迫ったポートレートです。インタビューとあわせて楽しんでくださいね。明日1月20日(月)発売、CUT2月号に掲載です。(阿部文香)
CUT2月号は現在以下にてご予約可能です。