日本のヒップホップを根底から変える、圧倒的なスキルと存在感。
異端のラッパーMoment Joon、本誌は絶対支持!
インタビュー=山崎洋一郎
韓国出身、大阪在住。自ら移民ラッパーを名乗るMoment Joon。大阪大学に留学し、その後21ヶ月間の兵役についた後に帰阪して、日本のラッパーたちを挑発する“Fight Club”をSoundCloudに投下。ビーフ(ディスの報復の応酬)を生んで話題となった。
2020年、移民としての視点や感情を表現の核に据えたアルバム『Passport & Garcon』をリリース。《大阪池田井口堂/グリーンハウスの25号/文句あんなら会いに来い/文句あるやつらは会いに来い》と自身の現住所を明かす衝撃的な内容と、圧倒的なラップスキルとリアルなリリックでヒップホップシーンの内外から高い評価と驚嘆をもって迎えられた。
Moment Joonはどこにも属さない。だから彼の音楽はケタ外れに強く、完全にポップだ。日本のヒップホップを新たな局面へ向かわせる力と知性に満ちている。(山崎洋一郎)
(『ROCKIN'ON JAPAN』2021年7月号より抜粋)