ブラーのグレアム・コクソンが、ブリットポップはギタリストにとって「どうしようもなく退屈」な時代であり、当時はアメリカのミュージシャンの方が面白かったし「表現力豊かだった」と語っていることが分かった。
グレアムは「The Guardian」のインタビューに応じた際、90年代のUKギタリストたちはひどく単調だと感じていたと次のように語っている。
いい音楽がどこからやってくるのかがわかって興奮したよ。それはアメリカからだったり、イギリスから遠いところからだったりした。ギタリストとして言わせてもらうと、僕にとってブリットポップは退屈なものだったね。どうしようもなく退屈だった。
誰もギターで面白いことをしてなかった。もちろん、レディオヘッドのジョニー・グリーンウッドなんかはやってたけど、大半は単に女性ボーカリストの後ろで弾いてる間抜けに過ぎなかったんだよ。
グレアムは続けて、当時の同業者たちについてこう語っている。
みんな陽気でいい奴だったし、演奏もうまかったけど、ブームになったことでものすごくつまらないものになってしまった。
僕にとっては、ソニック・ユースとかビキニ・キルとかペイヴメントとか、そういう小さなレーベルから出てきたアメリカのパンク・バンドたちの方が……彼らは10代で、周りなんかお構いなしで弾いてて、死に物狂いでやってるように見えたんだ。
なお、グレアムは現在Netflixで配信中のブラック・コメディ『このサイテーな世界の終わり』のオリジナル・サウンドトラックを手掛けており、デジタル、アナログ盤にてそれぞれリリース。
サントラのアナログ盤はブラーの公式オンライン・ストアにて購入することができる。