全英チャート「Official Charts」が、1956年から2018年現在まで1位に輝いた作品をまとめたリストを公開した。
2018年現在までの全英チャートのリストでは、映画も大ヒットした『グレイテスト・ショーマン』のサントラが11週連続で1位に輝き、映画とともに同サントラも社会現象となっている。
各年代ごとに分けられた同リストを眺めることで、どんな作品がその時代を彩ってきたかがよくわかるようになっている。
ここでは、50年代から10年代まで、各年代で特筆すべき作品などを紹介していく。
1950年代
1958年に公開された映画『南太平洋』のサントラは、同年11月8日付けのチャートで1位を獲得して以降、1958年から1960年の2年間で100週以上も首位に輝いている。
同サントラは1960年10月15日付けのチャートで再び首位に返り咲いており、この時に再び13週連続1位を記録している。
1960年代
60年代はエルヴィス・プレスリー、そしてザ・ビートルズがヒット作を多数世に送り出した時代だ。プレスリーは自身が主演を務めた映画『G.I.ブルース』と『ブルー・ハワイ』のサントラでそれぞれ12週、17週連続1位を記録。そのほか『エルヴィス・イズ・バック』や『ポット・ラック』といったアルバムもチャート首位に輝いた。
1963年5月11日付チャートでは、ザ・ビートルズのデビュー・アルバム『プリーズ・プリーズ・ミー』が1位を獲得。同アルバムはその後2ndアルバム『ウィズ・ザ・ビートルズ』が首位を獲得するまで、30週連続で1位に君臨した。なお『ウィズ・ザ・ビートルズ』も21週連続で1位を記録している。
ビートルズはこのほかにも『ビートルズがやって来るヤァ!ヤァ!ヤァ!』(64年:21週連続)、『サージェント・ペパーズ・ロンリー・ハーツ・クラブ・バンド』(67年:23週連続)、『アビイ・ロード』(69年:11週連続)などで連続1位を獲得している。
また、映画『サウンド・オブ・ミュージック』のサントラ、ボブ・ディラン『ジョン・ウェズリー・ハーディング』といった作品もこの時代にヒットした。
1970年代
レッド・ツェッペリン『レッド・ツェッペリン Ⅱ』のヒットから始まった70年代は、カーペンターズ『シングルス1969~1973』、エルトン・ジョン『グレイテスト・ヒッツ』などのベスト盤のほか、ビートルズ解散後の各メンバーの作品(ポール・マッカートニー&ウイングス『バンド・オン・ザ・ラン』、ジョージ・ハリスン『オール・シングス・マスト・パス』)などがチャートの1位に輝いた。1980年代
80年代は、アダム&ジ・アンツが『アダムの王国』で10週連続で首位を獲得。そのほかボブ・マーリー&ザ・ウェイラーズ『Legend - The Best Of Bob Marley & The Wailers』、そして今でもおなじみのヒット曲を集めたコンピレーション作品『NOW』シリーズなどがチャートの首位に輝いた。1990年代
90年代は、多数の収録曲がシングルカットされたセリーヌ・ディオン『ラヴ・ストーリーズ』が6週連続1位に輝いたほか、オアシス『モーニング・グローリー』、スパイス・ガールズ『スパイス』がチャート連続首位を獲得。さらに、ジョージ・マイケルのベスト盤『レディース・アンド・ジェントルマン...ザ・ベスト・オブ・ジョージ・マイケル』、アラニス・モリセットのデビュー作『ジャグド・リトル・ピル』はそれぞれ8週連続1位を獲得している。
2000年代
2000年から2001年にかけてビートルズ『1』が9週連続1位を記録。そのほか、ロビー・ウィリアムズ『スウィング・ホエン・ユーアー・ウィニング』、レオナ・ルイス『スピリット』などがこの年代にヒットした。2004年にリリースされたジェイムス・ブラント『バック・トゥ・ベッドラム』は、発売された翌年、2005年に大ヒット。8週連続で首位を獲得し、同作は日本でもスマッシュヒットした。
2010年代
2010年代では、アデル『21』が、2017年の『グレイテスト・ショーマン』のサントラと並び11週連続首位を獲得している。近年では2016年にデヴィッド・ボウイ最後のアルバムとなった『ブラックスター』が3週連続1位を記録。昨年はエド・シーラン『÷(ディバイド)』が9週連続で1位に輝いた。
各年代ごとの詳細は「Official Charts」の公式サイトで確認できる。