ジョージ・クリントン、ケンドリック・ラマーとのコラボレーションについて語る
2016.03.18 19:07
最新アルバム『トゥ・ピンプ・ア・バタフライ』制作時のデモ音源集『untitled unmastered.』を3月3日にリリースしたケンドリック・ラマーだが、パーラメント=ファンカデリックを率いるジョージ・クリントンは、収録曲の"untitled 08 - 09.06.2014."の一部は自分とケンドリックのコラボレーション時に制作されたものだと明らかにしている。
ジョージは『トゥ・ピンプ・ア・バタフライ』の"ウェズリーズ・セオリー"にもコラボレーションで参加しているが、音楽サイトのピジョンズ・アンド・プレインズの取材に応えて次のように語っている。
「ほかにも2、3曲分やってるんだけど、その音源がどうなるのかは知らないよ。でも、(ファンカデリックの)"Ain't That Funkin' Kinda Hard On You?"のビデオをアイス・キューブ(おそらく監督として)と一緒に作ったばっかりだから、これは近いうちに公開されることになるはずだよ。これなんかはみんなにもおもしろがられるんじゃないのかな」
実は"Ain't That Funkin' Kinda Hard On You?"のリミックスのヴァージョンには"untitled 08 - 09.06.2014."からの歌詞の一部が使われていることでも知られているが、この経緯をジョージは次のように説明している。
「"ウェズリーズ・セオリー"をやった時にバーターし合おうって決めたんだよ。そもそも"untitled 08 - 09.06.2014."の最初の部分の歌詞は俺とルイ・ヴェガとで書いた"Ain't That Funkin' Kinda Hard On You?"用に書かれたものだったんだ」
また、ジョージはケンドリックが50年前に活躍していたら間違いなくファンクのトップ・アーティストになっていたはずだとも語り、次のようにケンドリックの魅力について説明している。
「すごく詩的で政治的でありながらも、メインストリームの誰をも受け入れられるところなどは、スライ・ストーンを彷彿とさせるんだ。ケンドリックは自分自身の欠点を指摘してみせることで、より大きな社会の欠点も指摘してみせているんだよ。そんな形で真実について語り、それでいてキッズたちにとっても魅力的な音になってて、さらにストリートからの評価も高いようなことをやれるってことは、すごくいいことをやってるってことなんだ。俺としては、若いアーティストっていうのはそういうことをこそやらなきゃいけないと思うんだよ、いろんなものを簡単にしてその起源にまで遡ってみるべきなんだよ」