パティ・スミス、グラストンベリー・フェスでダライ・ラマをステージに呼び傘寿を祝う

パティ・スミス、グラストンベリー・フェスでダライ・ラマをステージに呼び傘寿を祝う

6月28日に開催されたグラストンベリー・フェスティヴァルの最終日のメイン・ステージのピラミッド・ステージに出演したパティ・スミスはセット中にチベットのダライ・ラマ14世をステージに招待する一幕を披露した。

セットの5曲目で「ウィキリークスの友人たちみんな」に捧げると説明した"ピッシング・イン・ア・リヴァー"(「漏出」を「放尿」にかけている)を披露した後、パティは7月6日にダライ・ラマが80歳を迎えると観客に語りかけ、「わたしたちはみなダライ・ラマの人道への愛とこの惑星を救おうとすることのかけがえのなさを気づかせてくれたことを感謝しています」と説明し、その後、ダライ・ラマに捧げた詩を朗読した。すると、フェスの運営のエミリー・イーヴィスがダライ・ラマをステージへと案内しながら登場し、大きな歓声に会場は包まれることになったとか。

パティはそこで「グラストンベリーがダライ・ラマのお誕生日を祝ってあげたらとっても素敵だと思うんだけど」と呼びかけると、詰めかけていた観客がハッピー・バースデイの歌を合唱したという。それからダライ・ラマはフルーツ・ケーキに差された1本のキャンドルを吹き消し、包丁をケーキに入れてから次のように語った。

「ありがとう、ありがとうございます。兄弟姉妹のみなさん、こんなにたくさんのみなさんにこんな温かい気持ちを贈ってもらって本当にありがたいことだと思います」と観客をねぎらってから次のようにパティとバンドをいじったとか。

「このバンドはみんな白髪だらけだけど、見た感じはとっても若いね! こういう姿を観ているとぼくにも励みになるんですよ。ぼくもこの人たちみたいに、もっと活動的にしないとねって!」

バンドは1時間のセットで"ピープル・ハヴ・ザ・パワー"、"グローリア"、"ランド"、"レドンド・ビーチ"などを披露し、最後にはザ・フーの"マイ・ジェネレーション"のカヴァーで締め括った。"マイ・ジェネレーション"演奏中には躓いて後ろに転倒する一幕もあり、「そうよ、グラストンベリーで尻もちついちゃったんだから」とその後笑って振り返ってみせ、「きっとわたしがアニマルなせいよ!」と語った。

また、ライヴ中、ステージからの眺めについて「こんな畏れ多くて美しい景観ったらないわね」とパティは語ってみせ、「もう1か月半ツアーをしてきたんだけど、ずっとこの瞬間を夢見てきたのよ。ちょっと今日は声が出なくなってきちゃったんだけど、最後まで振り絞ってみせるからね」と意気込んでもいた。終演とともに、パティは薔薇の花弁をステージから撒いたという。

ステージでの共演の模様はこちらから。

セットリストは以下の通り。

'Privilege (Set Me Free)'
'Redondo Beach'
'Ain't It Strange'
'Beneath The Southern Cross'
'Pissing In A River'
'Happy Birthday'
'People Have The Power'
'Land/Gloria'
'My Generation'

(c) NME.COM / IPC Media 2015
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