ビースティーズのマイクD、もう新しい音源は作らないとアダム・ヤウクに誓ったと語る

ビースティーズのマイクD、もう新しい音源は作らないとアダム・ヤウクに誓ったと語る

ビースティ・ボーイズのマイクDことマイケル・ダイアモンドは一昨年他界したMCAことアダム・ヤウクに対して、アダムが他界した後には新しい音楽はもう作らないと約束したことを明らかにしている。

ビースティーズはモンスター・ビヴァレッジ社に対してCM動画で楽曲を無断使用されたとして訴訟を起こしているが、裁判に出廷したマイクはアダムとの間でそのような約束が交わされていたことを明らかにしたとNYデイリー・ニュース紙が伝えている。

「MCAことアダム・ヤウクが亡くなってから、ぼくたちはツアーもできていません。新しい音楽も作れないことになっているんです」とマイクは語ったという。

マイクによれば、マイクとアドロックことアダム・ホロヴィッツの二人は生前のアダム・ヤウクに対して、アダムなしには新しい音楽はもう作らないと伝えていたのだという。

問題のCM動画は「ビースティ・ボーイズ・メガミックス」と題されており、ビースティーズの楽曲5曲が使用され、「R.I.P.(ご冥福を)MCA」というテロップが流されるものになっていた。MCAは2012年5月4日に長く続いたがんと闘病の末に亡くなったが、遺言として自分のイメージや名前、あるいは自分が作ったどのような音楽や芸術作品も宣伝目的で使用されることがあってはならないと言い残している。

その一方、マイクは3月にアメリカ公開されたアーノルド・シュワルツェネッガー主演の映画『Sabotage』でも"サボタージュ"の音源を使わせてほしいという申し出があり、相当なお金を積まれたことを法廷で明らかにしているが、これも断ったという。「ちょっとすごいタイアップなのかなって思われかねなかっただろうし。だから、シュワルツネェッガーさんの最近の仕事についてはあまりファンではなかった……ということですね」とマイクは語ったという。

また、法廷でマイクはモンスター・ビヴァレッジ社のCM動画について使用許可を与える可能性は少しでもあったのかという問いに対して「まったくありえません」と返答したという。ビースティーズはライセンス契約を偽られたことへの損害賠償として100万ドル(約1億300万円)、さらにあたかもタイアップをしているかのように宣伝されたことへの損害賠償として100万ドルと合わせて200万ドル(約2億600万円)の賠償を要求しているが、モンスター社側は著作権侵害については認めたものの、賠償額としては12万5千ドル(約1287万円)という金額を提示している。

(c) NME.COM / IPC Media 2014
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