STRAIGHTENER presents “BROKEN SCENE” TOUR @ 赤坂BLITZ

STRAIGHTENER presents “BROKEN SCENE” TOUR @ 赤坂BLITZ - ストレイテナーストレイテナー
STRAIGHTENER presents “BROKEN SCENE” TOUR @ 赤坂BLITZ - 9mm Parabellum Bullet9mm Parabellum Bullet
昨年11月5日の新木場STUDIO COASTで、toe、JOY HEIGHTS、SOIL &“PIMP”SESSIONSと、ストレイテナーがリスペクトしてやまないメンツをそろえてスタートした 「BROKEN SCENE」。イベントは大盛況のうちに終わり、ホリエは自らの業績に興奮しつつも「1回目から豪華すぎて自分のクビ締めちゃった」と苦笑いしていたけれど、今度はなんと、全4公演にそれぞれ異なるバンドを招聘してのガチンコ・2マン・ライブとして開催! 初日の8月6日、名古屋クラブクアトロにはthe band apartを、8月11日の広島クラブクアトロにはSPECIAL OTHERSを、8月13日の心斎橋クラブクアトロにはASPARAGUSを、そして今夜の赤坂BLITZには(ホリエが言うところの“EMI対決”として)9mm Parabellum Bulletが登場。BLITZはもちろん満場のキッズで埋め尽くされることとなった。

先鋒は9mm。定刻の19時に4人が姿を現せば、怒号のような歓声が沸き上がる。「(teenage)Disaster」から幕を開けたライブは、ステージから猛烈な勢いで熱風が吹きつけるような、未曾有のエネルギーとスピード感に悶絶させられまくりの60分となった。2曲目「Discommunication」からダイバー続出、バンドも激しいヘッド・バンギングでぐんぐん熱を高めていく。相変わらずギター・滝のステージングは笑っちゃうくらい破天荒なもので、ステージを所狭しと走り回るわギター・スタンド振り回すわ万歳ポーズでジャンプしまくるわで、おびただしい運動量でもってバンドを牽引する。中盤には卓郎、「10月15日にはアルバムが出ます。『VAMPIRE』といいます。そこから新曲もやるんですけど、サーフ・ミュージックが出来たんで聴いてください」とのMCからブランニュー・ソング「The Revenge of Surf Queen」を披露。これが、メタルとドSに目覚めたブライアン・ウィルソンが作ったようなインストゥルメンタル・サーフ・ソングで(わかるかな?)、激しくキャッチーなギター・リフを手がかりにすぐさま盛大なハンド・クラップを巻き起こしていた。終盤は「Termination」「The World」と一気に加速。ラストの「sector」「Punishment」に至っては加速っつうより“暴走”と表現するほうが実態に近いヴァイオレントなステージでフィニッシュ。強烈なインパクトを残して4人はステージを後にした。

さぁ、続いてはいよいよストレイテナーの出番だ。20時25分。ずいぶんと髪の伸びたホリエが手を叩きながら登場し、ステージ前で深々と一礼。大歓声を浴びてヒナッチ、シンペイが後に続く。いきなりの椅子スタンディングでシンペイ、オーディエンスを煽りに煽って「The Novemberist」へ。続けざまに「Discography」を繰り出せば、BLITZのフロアは壮絶な肉弾戦に! そこここでヘッド・サーフも巻き起こる。そんな鮮烈なスタート・ダッシュから、「ALIBI」「DEAD HEAD BEAT」とすぐさまトップにギアを入れたテナー、「SPEEDGUN」「BERSERKER TUNE」「KILLER TUNE」とアグレッシヴに4つ打ち攻勢で畳み掛ける。その目も眩むような熱狂には感嘆しきりだったけれど、個人的には続けて披露された「SIX DAY WONDER」、「MARCH」のフェーズが強く印象に残っている。ミディアム・バラッドをドラム、ベース、キーボードのみで演奏するという、セッションの構造としてはシンプル極まりないものなんだけど、3人のそれからは実に情景豊かでダイナミックな、壮大なオーケストレーションが響き渡ったのだ。並の3ピース・バンドではこうはいかない。最小限の骨組みで驚くべき強度と耐震構造のアンサンブルを立ち上げてしまったテナー、全くすげーバンドになったもんだ。

終盤はホリエの「アゲていきます!」宣言のとおり、「TODAY」「Melodic Storm」「TRAIN」「MAGIC WORDS」と怒濤の4連打! 絶え間ないシンガロングとヘッド・サーフに沸くフロアを眺めて、八重歯を見せて微笑むホリエ。となりのヒナッチも溢れんばかりの笑顔で、このツアーがいかに充実したものだったかを感じさせた一幕だった。

ツアーとはいえそれぞれの公演に異なるゲストを呼ぶという、興行的には経費のかさむものだったかもしれないが、それをおぎなって余りある収穫を手にしたテナー。「秋には次の展開を発表したい」とMCでホリエは語っていたが、ネクスト・アクションにいやがおうにも期待が膨らむツアー・ファイナルだった。(奥村明裕)

<9mm Parabellum Bullet セット・リスト>
1.(teenage)Disaster
2.Discommunication
3.Wildpitch
4.Psychopolis
5..Sleepwalk
6.Sundome
7.The Revenge of Surf Queen
8.farther
9.Supernova
10.Termination
11.The World
12.marvelous
13.Talking Machine
14.sector
15.Punishment

<ストレイテナー セット・リスト>
1.The Novemberist
2.Discography
3.AFTER THE CALM
4.ALIBI
5.DEAD HEAD BEAT
6.SPEEDGUN
7.BERSERKER TUNE
8.KILLER TUNE
9.SIX DAY WANDER
10.MARCH
11.TODAY
12.Melodic Storm
13.TRAIN
14.MAGIC WORDS
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