先の2公演でのゲスト・アクトはDE DE MOUSEだったが、ここ恵比寿リキッドルームではRIDDIM SAUNTERが登場。ゴー!チームのためにオープニングを務めるのは今夜で2度目という彼らは、多彩なリズムを駆使しながら“Dear Joyce”などひと足早い夏の訪れを感じさせるセットを披露する。5月25日には発売が半年ほど遅れてしまったというDVD『WONDERFUL NOTE』が遂にリリースされるそうだ。
20分ほどのステージ転換を挟み、ゴー!チームの6人がステージに現れる。それと同時に鳴り響いたノイズが途切れる間もなく新作のオープニング曲“T.O.R.N.A.D.O.”のイントロが始まると、会場のムードは早くも最高潮に。中央で腿上げ運動するようなダンスを見せてエネルギーを発散するニンジャ(Vo)の向かって左にリーダーのイアン・パートン(G)とジェイミー・ベル(B)、反対側にマルチ・インストゥルメンタリストのツチダ・カオリが位置取り、カイ・フカミ・テイラーとサム・ドゥークのツイン・ドラムが後ろに構える布陣。
会場全体のハンドクラップで始まり、コーラス部でニンジャが「オトコノコ~? オンナノコ~?」と日本語でコール&レスポンスを行った“Grip Like a Vice”、イアンがドラムに移動した“Voice Yr Choice”では彼らのパーティ・バンドとしての側面の真骨頂を垣間見る。
「こんばんは、東京帰ってきましたー。イギリスから元気を届けに来ましたんで、みなさん元気になってくださいね」とツチダ・カオリが話してから始められたのは、アルバムではディアフーフのサトミがゲスト参加した“Secretary Song”。ここではカオリがボーカルを取り、ドラムをイアンに任せたカイがタイプライターを叩く。
イアン・パートンは『ローリング・ブラックアウツ』についてインタビューで「ポップでキャッチーな歌を作りたかった。それって一番難しいことだと思うから」と語っているが、まさにこの“Secretary Song”やカイが前に出て60'sガールズポップ・スタイルのボーカルを披露した“Ready To Go Steady”などがその典型だろう。楽曲のどこを切り取ってもキラキラとした明るさと豊かさを湛えているゴー!チームの魅力は、ライブでは視覚と肉体性を通じて一層直接に迫ってくる。
セットリスト
1. T.O.R.N.A.D.O.
2. Grip Like a Vice
3. Voice Yr Choice
4. Secretary Song
5. Ladyflash
6. The Running Range
7. Ready To Go Steady
8. Yosemite Theme
9. Flashlight Fight
10. Bottle Rocket
11. Buy Nothing Day
12. Huddle Formation
13. The Power Is On
14. Back Like 8 Track
アンコール
15. Junior Kickstart
16. Apollo Throwdown
17. Keys to the City