【インタビュー】何を想ってもいいし、どう生きていもいい。大切なのは幸せになること──ココラシカの進化作“Q”に込めた想いに迫る - photo by sueyoshiryoutaphoto by sueyoshiryouta

【インタビュー】何を想ってもいいし、どう生きていもいい。大切なのは幸せになること──ココラシカの進化作“Q”に込めた想いに迫る

【インタビュー】何を想ってもいいし、どう生きていもいい。大切なのは幸せになること──ココラシカの進化作“Q”に込めた想いに迫る - photo by sueyoshiryoutaphoto by sueyoshiryouta

ひと言で多様性と言っても、いろんな価値観があって、拒絶したくなることもある。そういうことを含めて「どう思ってもいいんだよ」ということを伝えたかった(こうき)

──こうきさんが“Q”の歌詞に込めた思いとは?こうき さっき「高校3年生の時に書いた」と言いましたけど、卒業が近くになって、3人で「これからどうしていく?」という話を重ねていたんです。その中で「音楽家としてどうありたいか?よりも先に、どういう人間でありたいか?を突き詰めていくことが、僕らの芸術の始まりなんじゃないか?」と思ったんですよね。この曲ならそれが表現できるし、聴いてくれる人に伝わるんじゃないかなって。らな その最初のテーマが「多様性」だったんです。多様性についても3人それぞれの意見があったし、曲を作っていくにあたって「自分たちの考えを押しつけるような歌詞は違うよね」って。曲の中で結論を出すのではなくて、聴いた人の考えるきっかけになってほしいと思ったし、そのことを含めて歌詞に落とし込んでいけたらなと。──価値観や生き方は人それぞれでいい、と。こうき 曲の思いとしていちばん大きいところですね、そこは。大雑把に言うと、世の中いろいろあるし、いろんな人がいるじゃないですか。もちろん嫌なこともあるし、怒りたくなるようなこともある。それでも人間として正しく生きていかなきゃいけないっていう……。そういう話を続けていく中で、「社会には礼儀やルール、マナーとかもたくさんあるけど、心の中で何を感じてもいいし、何を考えてもよくない?」って改めて気づいたんですよね。ひと言で多様性と言っても、そこにはいろんな価値観があって、拒絶したくなることもあるじゃないですか。そういうことを含めて「どう思ってもいいんだよ」ということを伝えたかったんです。そのうえで、どんな人間になりたいかを考えていくことが大事じゃないかなと。

──なるほど。こうきさん、らなさんは、どんな人間でありたいと考えているんですか?こうき 結局は幸せになりたいんですよね。幸せになるためにどうしたらいいかな?って考えると、自分には音楽だなと。メンバーとは、結局「みんなで楽しく音楽をやるにはどうしたらいいと思う?」という話をしているだけって気がするんです。そのうえで「どういう思いを音楽に対して込めていくか?」が自分のやりがいのひとつになっているというか。らな ただ音楽をがむしゃらにやりたいわけではなくて、自分の人生の一環として音楽をやる意味を考えるのはすごく必要なことだと思っていて。メンバー3人の中でも考え方や価値観がちょっと違ったりもするんですけど、だからこそ話をするのが大事だし、その中で自分の本質にも気づけるというか。こうき そういうことを突き詰めて考えていって、辿りついたのが《誰もが 言葉の奥笑っていたいだけ/意味もなく 歩いて行く》という歌詞だったんですよ。人って、どうしても意味を求めがちだと思うんです。自分が生きる意味ってなんだろう?とか、実現したいことがあって、そのために行動するとか。それもいいなとは思うけど、本来はそんなのどうでもよくて(笑)、どう生きてもいいと思うんですよ。何を考えてもいいし、どう生きてもいい。大切なのはそれを楽しめる自分であることなのかなと。それも“Q”を作った時の思いでした。
【インタビュー】何を想ってもいいし、どう生きていもいい。大切なのは幸せになること──ココラシカの進化作“Q”に込めた想いに迫る

「どんな人間になりたいか?」答えを見つけるより、考え続けることが大事だと思ってる。その日、その瞬間の思いを大事にしながら、向き合いながら生きていく。それが僕にとっての芸術だし、それを伝える手段が音楽なのかな(こうき)

──そこまで深い思いを込めた曲にタイトルをつけるのは大変だったのでは?こうき めちゃくちゃ迷いましたね(笑)。締め切りギリギリまで考えていたんですけど、歌詞の中から取ってくるのも難しいし、かっこいい感じの英語にするのも違うなって。いろいろ迷いながら出てきたのが、「Q」だったんですよね。これはクエスチョンのQなんですけど、「みんなはどう生きていく?」という問いかけでありたいなと思って。──リスナーに問いかけている、と。こうき はい。僕自身もそうなんですけど、「どんな人間になりたいか?」という問いに対する答えを見つけるよりも、考え続けることが大事だと思ってるんです。自分は何を伝えたいんだろう?どんな人間になりたいんだろう?と考え続けて、その日、その瞬間の思いを大事にしながら、向き合いながら生きていく。それが僕にとっての芸術だし、それを伝える手段が音楽なのかなと。らな 私も「優しい人になりたい」みたいな具体的なものはなくて。自分が本当に思っていることだったり、心の内側にちゃんと耳を傾けて、ひとつひとつ向き合いながら、考えながら生きていきたいなって思ってます。──まさにココラシカの本質を担う楽曲なんですね。こうき そうだと思います。これまでの曲は恋愛ソングが多かったんですが、“Q”は僕らの音楽の軸というか。もちろんたくさんの人に聴いてもらいたいんですけど、これから僕らのことを知ってくれる方が過去の音源を掘ってくれた時に「こんな曲があったんだ」と知ってもらえたらいいなと思ってます。──“Q”から始まるココラシカの2025年、どんな年にしたいですか?こうき 2024年はリリースも続いたし、ライブも増えた年だったんですけど、今年はもっといろんな人と触れ合える1年にできたらいいなって。それこそ路上ライブも続けていきたいし。らな 3月に初めてのワンマンライブがあるし、新曲のレコーディングも続いていて。去年以上に頑張っていきたいです。こうき うん。「いい音楽を出すだけでは広まっていかない」ということも感じているし、こちらからいろんな人たちのところに行って、ココラシカの音楽を届けたくて。がむしゃらにやって、しっかり結果を出したいですね。
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