11年目の、新たな完成度

YUKI『STARMANN』
YUKI STARMANN
ソロ活動11年目に突入したYUKIの、新たなスタートとなるシングル。6年ぶりのドラマ主題歌となる“STARMANN”は、『スターマン・この星の恋』の脚本を読んでYUKIが詞を書き下ろした。広末涼子が演じる主人公が抱く、道路に落ちていた男「星男」の側にいたいという想いをもとに描かれたこの曲。サビに《一握の砂》というフレーズも出てくるが、『一握の砂』という作品を出す前に長男を失っている石川啄木の悲しみも重なっているのだろうか、この曲は終始、切実な祈りのような心地好い緊張感に包まれており、YUKIによる「詞」としての完成度も高く、また作曲者である小形誠による、まるでミュージカルのようなメロディの広がりが伝える哀しみもまた、かつてないほど心を震わせる。どこかノスタルジックなムードでありながら、《STARMANN》という存在への呼びかけ、《わたしもそばで 踊らせて》という願いの強さが鮮やかな色彩となって眼の前に現れるような1曲。カップリングの“君を束縛したいのです”では、ギターのリフが豪快なドライヴ感を生むロックンロールなYUKIを聴かせる。(上野三樹)
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