pic by TEPPEI KISHIDA現在発売中、rockin'on 9月号の「気になるあいつ」でインタビューを掲載している、アイルランド出身の4人組バンド:フローレンス・ロードが初来日。
今年はザ・ラスト・ディナー・パーティーのオープニングアクトとして北米ツアーに参加し、数々のフェスにも出演するなど、世界へと活躍の場を広げ、注目度をどんどんあげている存在だ。今回、記念すべき日本での初単独公演を観ることができた。
開演時刻19:00ちょうど。幻想的なストリングスとコーラスのSEが流れる中、アルヴァ・バリー(B)とエマ・ブランドン(G)がステージに姿を現した。エマがギターを鳴らし始め、ハンナ・ケリー(Dr)、続いてリリー・アロン(Vo)が両手を挙げて飛び跳ねながら登場。今月リリースされたばかりの“7563”でライブは幕を開けた。
力強く打ち込まれるドラムと、リリーの伸びやかな歌声が響き渡り、一気に会場はバンドの世界へと惹き込まれる。続く“Storm Warnings”は不穏なメロディから始まり、徐々に荒々しさが増していく重厚なロックナンバー。唸るようなギターとベースラインが特徴的な“Figure It Out”でもフロアは確かな熱気を帯びていた。
pic by TEPPEI KISHIDA冒頭からライブ全体を通して印象的だったのはフロントに立つリリーの堂々たる姿。繊細なウィスパーボイスから突き抜けるような力強い歌声までを巧みに使い分け、真っ直ぐ感情を表現するそのボーカルは音源の何倍も迫力がある。
そして「少し雰囲気を落ち着かせるね」と言って始まった切ないバラード“Caterpillar”も格別だった。ハンナがドラムからキーボードへと移動し、エマのアコースティックギターとアルヴァの歌うハーモニーでしっとり聴かせるこの曲は、エネルギッシュな楽曲との鮮やかな対比を描き出し、バンドの静かで豊かな表現力をしっかりと提示していた。
pic by TEPPEI KISHIDAこの日のハイライトは、感情の矛盾や葛藤を歌い上げる“Hanging Out To Dry”、そしてアンコールで演奏されたラストの曲“Break The Girl”。キャッチーで疾走感のあるサウンドにフロアを巻き込んだ《La la la》の合唱が起こり、明るいフィナーレでこの夜を締めくくった。
未発表の4曲を含む全15曲、約1時間のステージを衝動にあふれたオルタナサウンドとエモーショナルなメロディで駆け抜けたフローレンス・ロード。新星バンドとしての今後の活躍にますます期待が高まるばかりだ。
フローレンス・ロードのインタビューは、現在発売中の『ロッキング・オン』9月号に掲載。
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