極彩色の歓喜が包み込む大団円

ザ・ポリフォニック・スプリー『イエス、イッツ・トゥルー』
2013年08月21日発売
ALBUM
ザ・ポリフォニック・スプリー イエス、イッツ・トゥルー
通算4作目。近年はクリスマス・アルバムや公式ブートのライヴ盤が続いたが、オリジナル・アルバムとしては6年ぶりのリリースとなる。というわけで「今度は何装束?」とチェックしたところ、前作『ザ・フラジャイル・アーミー』時の軍服モチーフとは一変、カラフルでトライバルなサイケ柄に。アルバム・タイトルからはポジティヴなメッセージも窺える。そして、本作を通じて久々に触れるポリフォニック・スプリーの音楽は、やはりポリフォニック・スプリーの音楽以外の何物でもなく、高揚感と祝祭感の連続は唯一無比というほかない。トランペットやチェロ等の管弦楽器やピアノを含む総勢20名以上の大所帯によるダイナミックな演奏と、幾通りものヴァリエーションで歌/メロディーに濃淡を施す混声の合唱隊。ゴスペルでいうところの集団的熱狂をもたらすオーケストラルなサウンドは健在であり、ライヴでは衣装や演出と相まって壮観なスペクタクルを生み出してくれるに違いない。例えばフレーミング・リップスと同じく、ある種ライヴを通じてコンセプトが成就するようなところがあるバンドなので、是非とも来日公演を希望。(天井潤之介)
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