もちろんファーストでの、ディストーションがかかったシンセがビリビリ言っているようなジャスティスならではのエレクトロも聴けるのだが、本作ではそうした音色へのこだわりというよりは、作曲編曲の方法やリズム・アレンジ、エディットの妙、生楽器のフレージングといった部分にフォーカスしているように思える。あるいは、ファーストでのジャスティス流エレクトロが一般化しすぎて、聴く側が慣れてしまい、サウンド上のアクセントとなりえないという事情もあるかも。その結果、これまでのような、リクツより先にカラダで感じるような本能剥き出しの快楽性というよりは、アタマの中で一旦咀嚼して聴くような構築性が強まっている。だから以前のような狂気を秘めた爆発力がなくなっていることは確かだ。だがジャスティスは過去の栄光に安住せず、明らかにひとつ上の段階にあがろうとしている。その気迫に震える11曲。(小野島大)
さらなる高みを求めて
ジャスティス『オーディオ・ヴィデオ・ディスコ』
2011年10月26日発売
2011年10月26日発売
ALBUM
もちろんファーストでの、ディストーションがかかったシンセがビリビリ言っているようなジャスティスならではのエレクトロも聴けるのだが、本作ではそうした音色へのこだわりというよりは、作曲編曲の方法やリズム・アレンジ、エディットの妙、生楽器のフレージングといった部分にフォーカスしているように思える。あるいは、ファーストでのジャスティス流エレクトロが一般化しすぎて、聴く側が慣れてしまい、サウンド上のアクセントとなりえないという事情もあるかも。その結果、これまでのような、リクツより先にカラダで感じるような本能剥き出しの快楽性というよりは、アタマの中で一旦咀嚼して聴くような構築性が強まっている。だから以前のような狂気を秘めた爆発力がなくなっていることは確かだ。だがジャスティスは過去の栄光に安住せず、明らかにひとつ上の段階にあがろうとしている。その気迫に震える11曲。(小野島大)