これがモーサム・トーンベンダーだ

MO'SOME TONEBENDER『STRUGGLE』
2010年12月08日発売
ALBUM
MO'SOME TONEBENDER STRUGGLE
そして、これがロックンロールだ。触れた瞬間に逃げる間もなく頭も身体も誘爆必至の――だからこそロックンロールには命懸けで向き合うくらいの覚悟が必要だ、ということを聴く者すべてに思い出させるような、鋭利でヘヴィでダーティーなロックンロール。平和ボケした日本ではそんなもの必要ないとか自分に言い訳しながら誰もが作り笑いの向こう側へ押し込めてきた剥き身のロックンロールを、モーサムが思い出させる時が来た。いや、その破壊力ゆえに、モーサム自身ですら封印していた時期もあったかもしれない。違うかもしれない。いずれにしても、“Hammmmer”“youth”“Junk”と今作の序盤を飾る暗黒サイケな悲鳴のような轟音、そしてアコギとフィードバック・ノイズ越しに《一からやり直そう/街も家もビルも/立ちはだかるものを/全部焼き払って》とモノローグのように歌い上げる“Kingdom Come”は、約2年間の時を経て放つ今作で、モーサムが自らの存在を懸けた最終決戦の火蓋を切ったことを如実に物語っている。この音を傍観する者はロックンロールに取り残される。そういう音だ。(高橋智樹)
公式SNSアカウントをフォローする

人気記事

フォローする
音楽WEBメディア rockin’on.com
邦楽誌 ROCKIN’ON JAPAN
洋楽誌 rockin’on