ロック界のフランケンシュタイン

ザ・ラカンターズ『コンソーラーズ・オブ・ザ・ロンリー』
ザ・ラカンターズ コンソーラーズ・オブ・ザ・ロンリー - コンソーラーズ・オブ・ザ・ロンリーコンソーラーズ・オブ・ザ・ロンリー
ホワイト・ストライプスみたいだ。“サルート・ユア・ソリューション”の爆発的なボーカリゼーション、雷みたいなギター・リフ、これはホワイト・ストライプスじゃないか。『イッキー・サンプ』を聴いたあとだと、余計にそう聞こえる。ジャック・ホワイトにとってラカンターズはストライプスに対するカウンターみたいな意味合いを持つバンドだと思っていたが、そう単純なものではなくなっているようだ。rockin'on 2008年6月号でのインタビューでも語られているとおり、本作はストライプスが『イッキー・サンプ』を録り終えた直後、まったく同じスタジオで、同じスタッフによってレコーディングされた。それはどういうことかというと、ストライプスのメカニズムのある部分を、ラカンターズに持ち込むということだ。ツーピースという構造上、先鋭的にならざるを得ないストライプスは、ブルースを志向しながら結果異形のロックンロールとしてその姿を現したが、そうではなく、ブルースに、ロックンロールに、そのままでアクチュアリティをもたらすこと。これはホワイト・ストライプスというモンスターに対するジャックなりの向き合い方なのだ。(小川智宏)
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