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バンド内にソングライターが複数人いるのは、やはり心強い。ねぐせ。の新曲は、『愛と哀のファイト!』収録の“デイズ”に引き続き、なおや(G)が作詞作曲を担当。しかも、“デイズ”がハイスピードなアッパーチューンだったのに対し、この“一生僕ら恋をしよう”は、ゆったりとしたバンドの演奏に壮麗なストリングスが重なるバラード。編曲は今回もねぐせ。と江口亮の共同で、バンドの生々しさを損なうことのない、晴れやかでリズミカルなストリングスアレンジが素晴らしい。“一生僕ら恋をしよう”というタイトルが象徴するように、歌詞に綴られるのはひとつの幸福の在り方なのだが、ここに刻まれているのは言わば「覚悟」だろう。《何気ない毎日の幸せ》の背後にあるあまたの複雑さや困難を知り、永遠が手のひらから零れ落ちていくものだと知り、それでも「一生恋し続ける」ことを誓う。そのダイナミズムと覚悟が胸を打つ。こんな言い方、時代錯誤かしら。でもね、男の子には一生を誓わなきゃいけないときがあるのだ。(天野史彬)(『ROCKIN'ON JAPAN』2026年4月号より)
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