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島根県出身、元銀行員という経歴をもつラッパー、SKRYU。MCバトルで名を馳せ、インディーズでリリースする楽曲は次々とバイラルヒット、昨年9月には幕張メッセでのワンマンライブも成功させた彼が、満を持してメジャーデビューである。小気味よい韻とよく回るベロ、テクニカルな意味では紛れもなく超本格派のラッパーだが、それを知性とセンスでポップスに仕立ててしまっているのがこの人の強さ。重心の高い軽やかなトラックとユーモアやエスプリをちりばめたワーディングで今っぽいカジュアルさを演出しながら、その奥には「これ」に懸ける強い意志を宿す。ブリンブリンのおじいちゃんラッパーを描く“スパンコールじいちゃん -輝絶-”に透けて見えるのはこの世界でサバイブし続けていくという未来像だし、“Shangri-La −絶景−”の《選べDo or die 向かうShangri-la》というリリックには不退転の決意で新しいステップに進む今の彼の心情が焼きつけられている。(小川智宏)
(『ROCKIN'ON JAPAN』2026年4月号より)
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