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僕は、2015年の結成時から、菅原達也(Vo・G)が誇るソングライティングの才能を一度も疑ったことはないし、むしろ彼に寄せる信頼と期待は年を重ねるごとに深く大きなものになっている。それにしても、今年のめ組の珠玉のポップソングのリリースラッシュはあまりにもすごい。3ヶ月連続リリース第2弾であるこの曲は、もはや狂気的とも言える気迫をもってカラフルなポップフィーリングを鮮やかに振りまくファンキーな一曲。今のめ組が何度目かの覚醒の季節を迎えている理由は、菅原のポップセンスを、現体制でのライブを重ねながら育んできた5人の分かちがたきバンドアンサンブルが最大限にブーストしているからなのだと思う。特にギターのカッティングとベースのスラップの炸裂度合いがすごいが、5人が遺憾無くテクニックをぶつけ合うことと、全員で共にポップの最果てを目指すことは、決して矛盾しない。きっと5人はその確信を共有しているはずで、だからこそ今のめ組はバンドとして無双状態に入っているのだろう。(松本侃士)(『ROCKIN'ON JAPAN』2025年1月号より)
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