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KUMI(Vo/LOVE PSYCHEDELICO)、深沼元昭(G/PLAGUES、Mellowhead)、林幸治(B/TRICERATOPS)、岩中英明(Dr)によるバンド――と各メンバーのバックグラウンドを列記する必要もないくらい、4人がすでにバンドとして互いに音楽的シナプスを濃密に張り巡らせている。ということが、その歌とサウンドからも窺える、Uniollaの2ndアルバム。90年代感と「今」の質感を自然に織り合わせながら、エバーグリーンな訴求力を体現する“The 1st chapter”。軽快なモータウンビートとともに《きっと同じような/躓きを繰り返して/それでもいくんだ》としなやかな決意を掲げる“嘘はないはず”。魂のドリームポップとでも呼ぶべき美しい音の地平=“容赦なく美しい朝”……。ほぼ全曲の作曲・アレンジを手がける深沼をはじめ、ロック/バンド/音楽そのものへのリスペクトに満ちた信頼関係が、今作の1音1音に開放感と強さを与えている。ラストの“No wrong answers”のスタジアムロック感も最高に痛快。(高橋智樹)(『ROCKIN'ON JAPAN』2023年8月号より抜粋)
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