SATOち脱退後初のシングルは、ミヤ作詞作曲の“GONER”、そして逹瑯作詞、逹瑯・ミヤ作曲の“WORLD”の両A面。片や、獰猛なヘヴィネスを響かせる“GONER”。片や、ゴスペルのように声を重ねる美麗で壮大なバラード“WORLD”。この表題2曲は音楽性においてはそれぞれ全く違うカラーを持っている。が、しかし、歌詞の世界観には通底するものがある。この2曲はともに、崩壊と喪失の先で人はどう生きていけばいいのか?――そんな問いを内包している。自らを「死に体」と名乗る皮肉と迷いの中にも生命の蠢きを感じさせる“GONER”と、悲しみから零れる一滴の希望に、震える指先で触れるような“WORLD”。この2曲が寄り添い合うことで、より深く、「世界」と「命」を捉える作品になっている。
カップリングには逹瑯作詞作曲の“XYZ.”も収録。ホーンをフィーチャーした新鮮なサウンドを聴かせる。ちなみにティザー映像に映った“GONER”のMVは、メジャーデビュー曲“我、在ルベキ場所”のMVのオマージュではないかと話題だ。
MUCCにとって自らに語りかける一作でもあるのだろう。(天野史彬)
『ROCKIN'ON JAPAN』12月号より