リチャード・H・カークひとりきりのユニットになってしまったものの、昨年リリースした26年ぶりの新作『シャドー・オブ・フィアー』も好評だったキャバレー・ヴォルテール。2月に出た3曲入りEP『シャドー・オブ・ファンク』に続き、さらに50分で1トラックのエグい作品が登場してきた。その名も『デカドローン』。エクスペリメンタルなノイズながらダンス/ポップな感触もあり、どこか牧歌的で和めるところが昔からの持ち味だが、ここではダンス/ポップ色は抜きのままで、なんだか牧歌的な和める音を創り出している。「やはりキャブスは『スリー・マントラス』(1980年発表。最高傑作とする者もいる)こそ神である」というような人には、本作は真骨頂と言えるだろう。この後もう1つ予定されているドローン作品『BN9ドローン』をもって、今回のシリーズは完結する。(鈴木喜之)
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