「リバイバリスト」たちがフォームにこだわりサウンドの再構築に躍起になっているのとは正反対に、POBPAHはあれこれ分析/模倣を重ねるのではなく、もっと衝動的で刹那的でいいよね、というエモーションからサウンドを鳴らしているのだろう。“カム・サタデイ”は、サマー・パーティーをシカトして引きこもる歌だが、そこには自虐性はない。壊れそうなぼろぼろの疾走感に支えられたサウンドが、その思春期のぎこちなさをまぶしいくらいのフレッシュさに変えてしまうのだ。(羽鳥麻美)
甘酸っぱい記憶が爽快に
ザ・ペインズ・オブ・ビーイング・ピュア・アット・ハート『ザ・ペインズ・オブ・ビーイング・ピュア・アット・ハート』
2009年04月15日発売
2009年04月15日発売
ALBUM
「リバイバリスト」たちがフォームにこだわりサウンドの再構築に躍起になっているのとは正反対に、POBPAHはあれこれ分析/模倣を重ねるのではなく、もっと衝動的で刹那的でいいよね、というエモーションからサウンドを鳴らしているのだろう。“カム・サタデイ”は、サマー・パーティーをシカトして引きこもる歌だが、そこには自虐性はない。壊れそうなぼろぼろの疾走感に支えられたサウンドが、その思春期のぎこちなさをまぶしいくらいのフレッシュさに変えてしまうのだ。(羽鳥麻美)