「音色」を愛し続けた15年間

KREVA『音色 〜2019 Ver.〜』
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KREVA 音色 〜2019 Ver.〜
9月8日にソロデビュー15周年を迎えるKREVAが9ヶ月連続リリースを発表。その第一弾が、メジャーデビュー曲“音色”をバンドサウンドで録り直した“音色 ~2019 Ver.~”だ。もともとオリジナル音源はサンプラーで制作されたが、すでにライブではバンド編成で披露されることも多く、音源化はうれしい。レコーディングには、バックバンドとしてお馴染みの柿崎洋一郎(Key)、近田潔人(G)、岡雄三(B)、白根佳尚(Dr)らKREBANDに加えて、金原千恵子ストリングスが参加。生バンドの豊かな抑揚と躍動感のなかで刻まれるKREVAの表情豊かなフロウは、より強く人間味を感じられるものになった。それにしても、なぜ彼は15周年イヤーの第一弾にこの曲を選んだのか。もちろん代表曲だから、というのは大きいだろう。だが、少しだけ深読みを許してもらえるなら、歌詞だろうなと思う。「音色」を擬人化して、《二人 深い世界で愛し合う》と綴る音楽讃歌の美しい輝きはいまも色褪せない。今作は15年間変わらずに音楽を愛し続けたKREVAに相応しいアニバーサリーイヤーの幕開けソングなのだ。(秦理絵)
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