かつてのレーベルメイトで、11歳の年齢差がある2人。この原稿を書いている時点で実現の経緯は明らかになっていないが、上田の活動を仰ぎ見ていたであろう降谷にとっても、また頼もしい後輩として降谷の活躍を見守っていた上田にとっても、あらゆる音楽ジャンルが溶解し混合している今の状況こそが、コラボの絶好のタイミングだったのだろう。Kj、TAKAYOSHI SHIRAKAWA、上田が作詞、作曲を担当した。
AA=らしい徹底してヘヴィでソリッドなデジタルハードコアを、Kjの切れ味抜群のラップが切り裂いていく。AA=のトラックメイクの緻密さが際立つが、音楽の自由、表現の自由を決然と宣言するKjのメッセージがまた、震えるほどかっこいい。AA=の次のアルバムは凄いことになりそうな予感がする。(小野島大)