去る9月13日、カリフォルニア州サンルイスオビスポにある900人収容規模のフリーモント・シアターにて、新ドラマーにアイラン・ルービンを迎えた布陣での初ライブを実施したフー・ファイターズ。
彼らはその後もデイヴ・グロール自身にとって所縁深いワシントンDC（彼はオハイオ州生まれだが、DCに近いバージニア州で育っている）をはじめとするいくつかの都市で、「開催は直前発表、チケットもマーチャンダイズも激安」というゲリラ的なポップアップギグを実施してきた。そうした番外編的なライブを重ね、さらにジャカルタ、シンガポールでの公演を経たうえで、いよいよ待望のジャパンツアーが幕を開けることになる。
そして日本公演の初日にあたる10月7日に発売を迎える本誌11月号には、30年前の貴重なインタビューが掲載されている。デビューアルバムに対する支持と評価が高まりをみせていた1995年当時、デイヴは何を考え、どのような想いを抱えていたのか？ いまや世界最高峰のロックバンドとなったフー・ファイターズの原点がどこにあったのかを、新局面を迎えた彼らの“今”と照らし合わせながら、改めて探ってみたいところだ。長年のファンの方々にも、彼らの歴史に明るくない方々にも、是非このテキストを熟読して欲しい。（増田勇一）
フー・ファイターズの記事が掲載されるロッキング・オン11月号
