ジョン・ボン・ジョヴィはいつだって現実を客観的に直視し、楽観的であろうと努めてきた。62歳になった現在もそれは変わらない。
Disney+で公開中のドキュメンタリー『ボン・ジョヴィ:Thank You, Goodnight』は、今年デビュー40周年を迎えているこのバンドの、輝かしい記録の数々に彩られたサクセスストーリーの裏側や、そこでのメンバーたちの心の動きに至るまでが封じ込められたあまりにもリアルな作品で、その内容からも、この稀代のロックスターがひとりの人間として信頼に値する人物であることが伝わってくる。
近年の彼は声帯に問題を抱えており、今も治療を続けていたりするのだが、そうした現実も包み隠すことなくこの映像作品の中で描かれている。
ロッキング・オン7月号では、そのドキュメンタリー公開に際しての貴重な最新インタビューを掲載。
その中でジョンは80年代なかばの世の中において彼自身が「今をときめく男の子」に過ぎなかったと自虐的に笑ってみせる余裕をみせながら、盟友リッチー・サンボラとの決別の経緯までもストレートに語っている。
そうした貴重なテキストとともに、6月7日に発売を控えている4年ぶりの新作アルバム、『フォーエヴァー』に関する深掘り記事も併載。
読者の皆さんにも、4つのディケイドを生き抜いてきたこのバンドの過去と現在を直視して欲しい。(増田勇一)
ボン・ジョヴィの記事が掲載されるロッキング・オン7月号