英インディ界の重要なハブ=南ロンドンシーンを象徴する一組であるゴート・ガールが、サード『Below The Waste』で帰還。
近年注目の集まるアイルランドのヘルファイア・スタジオ(ブラック・ミディ、ガール・バンド他)も使用し、バンドが初の共同プロデュースに挑んだこの作品についてロッキング・オン7月号で取材しました。
今作からロッティ/ロージー/ホリーのトリオ編成になったものの、持ち前のポストパンクな陰影からオルタナロックの攻撃性、フォーキィなポップのフラジャイルな揺れまで、これまでで最も幅広い音楽性にリーチした『Below The Waste』は見事な成長作だ。
取材時にホリーは「ゴート・ガールは『これ』というひとつの実体ではない。一種のコンセプトというか、存在の仕方、姿勢だと思う」と話していたが、10代から一緒にプレイし始め、人生やアートと真摯に向き合い、逡巡/模索を重ねながら自分たちを少しずつ「発見」しているからこそ、ゴート・ガールの音楽にはかけがえのないリアルのかけらが詰まっているのだと思う。
現在進行形の生きているロックに出会いたい方は、ぜひ聴いてみていただきたい作品です。(坂本麻里子)
ゴート・ガールの記事が掲載されるロッキング・オン7月号