クルアンビン、約4年ぶりの新作『ア・ラ・サラ』いよいよ発売!
ローラ・リー(B)、3人だけでアルバムを作り上げた「今」の充実感を大いに語る初めてサポートプレイヤーも入れず、メンバー3人だけでのレコーディングに臨んだ結果、『モルデカイ』以来約4年ぶりとなるクルアンビンの新作アルバム『ア・ラ・サラ』は、バンド本来のソウル/ファンク/サイケなグルーヴに、リビングルームの如き親密さと心地好い一体感を宿した作品になっている。
クルアンビンの音楽で個人的に気になっていたのは、休符を巧みに活かしたローラのベースライン。バンドのリズムにミステリアスな揺らぎと躍動感を与えるプレイスタイル、一体どのように培ってきたのか――。
「いや、それが全然なくて。ベースを弾いてるときは童心に帰ってる、というかただの子どもと化してる。私は音楽について、知識とか理論とかほぼ皆無だからね。それどころか、大半の場合において、自分が何をやってるのかいまだにわかってないくらい(笑)。
ただ、自分が心地好いと感じるツボならわかる......というか、気持ちいいだけに限らない。楽しいときもあれば悲しいときもある。そのすべてをベースっていう楽器の上で転がしてる感じ」
......さらに謎が深まったような気もするが、そんな超開放的なマインドが逆にクルアンビンの「解けない謎」の鍵なのかもしれない、と勝手に思っている。
2022年にバンド史上最大規模のワールドツアーを敢行したクルアンビン。同年11月に行われた来公演の際ローラは実は妊娠初期だったそうで、今回意気揚々と取材に答えてくれた発言の中でも、バンドマンのみならず母としての側面を覗かせている。
ローラのインタビューはロッキング・オン5月号に掲載。乞うご期待。(高橋智樹)
クルアンビンのインタビューが掲載されるロッキング・オン5月号