最新7th『ザ・カー』で芳醇なオーケストラサウンドと圧倒的にクラッシィな歌を聴かせたアークティック・モンキーズ。その美しさに酔いつつ、「このアルバムの世界をコンサートでどう提示するんだろう?」の思いもよぎる。
そう感じるのはバンドの技量やプロダクション云々の話ではなく、初期のガレージギターロックとスムーズな現モード、そのふたつを生でどう融合させるのかが興味深いからだ。それくらい、彼らは進化した。
たとえばRO編集部の平澤氏は「リアルタイムで聴いたのは『トランクィリティ・ベース〜』から」な世代とのことで、その耳には性急な衝動に満ちたファーストの音は驚きじゃないかと思う。アークティック・モンキーズの変遷の歴史をここらで振り返るタイミングなのかもしれない――というわけでロッキング・オン2月号にて、過去6作を通じそのユニークな足取りをたどってみた。
ソーシャルメディアの利用も最低限、アルバム発表時以外は実は取材をほとんど受けない、そんな「音楽とライブに語らせる」孤高のバンドの理解に少しでも役立てば幸いです。(坂本麻里子)
アークティック・モンキーズの完全ディスコグラフィーは、12/7(水)発売のロッキング・オン 1月号に掲載します
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