アルバム『ホームタウン』は新時代のアジカンを提示するアルバムだった。
ソングライターにストレイテナーのホリエアツシやウィーザーのリヴァース・クオモやフィーダーのグラント・ニコラスを迎え、サウンド的にもレンジの狭いJ-POPのサウンドデザインから脱してワールドスタンダードな低域を実現した、パイオニア的作品だった。
それを経てのニューシングル『Dororo/解放区』も、これまたさらに日本のロックの未来を切り開くような画期的な作品になった。
これぞ王道のアジカンといえるポップ・ロックが後半になっていきなり詩の朗読になり、最後はクラウドによる「解放区! フリーダム!」の大合唱になって終わる。
下手すれば大失敗作になりかねないような大胆でリスキーなアイデアだが、構成のセンスとディテールの詰めによって見事に大成功している。
もはやベテランのアジカンの真の実力が、こうした実験的な曲で証明されるというのは素晴らしいことだと思う。
そのすべてをメンバー全員で語ってくれました。
4月30日発売のロッキング・オン・ジャパン、お楽しみに。(山崎洋一郎)
アジカンにインタビューしました
2019.04.28 12:20