日本での初ライブがフジロックのホワイトステージというのは少しハードルが高いんじゃないかな、と要らぬ心配をしていたが、
全くそんなものは無駄だった。
ステージにはメンバー5人と野田洋次郎。
奔放なリズム、型にはまらないアレンジ、未来的であるような懐かしいようなメロディーーーillion独自のあの音楽がついに初めてライブで演奏された。
生硬いところはあったが、illionの音楽は見事に美しく初めて大勢の人たちの前で羽ばたいた。
もともとRADWIMPSはJ-POPのスタイルを壊して進化させたニューバージョンとして登場した。
そしてそれはRADWIMPSのスタイルとして確立していった。
野田洋次郎はそのDNAに「進化」が刻まれてる人だから、新しい音を生み出すための別のプロジェクトに挑戦するのはごく自然なことなはずだ。
その自然な感じがライブにそのまま表れていた。
洋次郎は緊張していたし、しかもフェスだから全て思うようにいかない感じも伝わってきたが、
でも自然で、このプロジェクトを楽しもうとしていた。
これからライブを重ねていけばどこまでも成長しそうな、
規格外の音楽が動き始めた瞬間を目撃できてよかった。
illionの日本初ライブを観る
2016.07.22 19:13