現在発売中のロッキング・オン6月号では、ニーキャップのインタビュー記事を掲載!
以下、本記事の冒頭部分より。
「外部のノイズを一切シャットアウトしてレコーディングに専念するのが通常のやり方なんだろうけど、レコーディングの真っ最中に出廷しなきゃいけなかったんでね。それを逆手に取ってアルバムに丸ごと利用してやったわけさ」
●ニューアルバムのタイトルである“フェニアン”とは、かつてはアイルランド人に対する蔑称として使われていたそうですね。
「もともとは古代アイルランド神話に出てくる戦士団の“フィアナ”が語源で、アイルランドの勇者の一団を指してたんだ。それが近代に入ってから、今言ったようにアイルランド人を見下して侮辱する用語として広まった。要するに、アイルランド人は愚かで野蛮で文明的にも退化してる森の中に住んでる原始人みたいなニュアンスだよな。そして今、俺たちアイルランド人がその言葉を奪回してやるっていう意志を込めて、今回あえて『フェニアン』ってタイトルを冠してるわけさ。
自分たちのアイデンティティであり、ルーツであり誇りを取り戻そうって。俺たちのことを“フェニアン”呼ばわりして蔑もうとする手を封じ込めるという作戦だよ。『俺たちをバカにしようたってその手は通用しないぜ? 俺たちはフェニアンであることに誇りを持ってるんだからな!』って逆に切り返してるわけさ。加えて今回は、一連の裁判沙汰が一番のインスピレーションになったんじゃないかな。世界を舞台に現代版の魔女狩りのスケープゴートにされて吊るし上げられてたようなもんだから」
●アルバム制作中にも、イギリス政府からの起訴を受けての状況が変化し続けましたよね。制作に集中するのは困難ではなかったですか?
「というか、そもそも今の世の中、ただ普通に日々生きてるだけで目まぐるしいわけじゃん? 世界情勢にしろ日常生活にしろ何やかんや、頭の中も常に回転してる状態の中で、スタジオにいる間だけはその目まぐるしさから解放される貴重な時間だった。余計なことを一切考えずに、ただその場に集中できたっていうのがマジで有り難かった。そりゃまあ2カ月なり3カ月なりスタジオに籠って外野からのノイズを一切シャットアウトしてレコーディングに専念するのが通常のやり方なんだろうけど、うちの場合は諸事情につき(笑)、レコーディングの真っ最中に裁判所に出廷しなきゃいけなかったんでね。その状況を逆手に取ってアルバムに丸ごと利用してやったってわけさ! とはいえ、そうした裁判も無事カタがついたことだし、今回のアルバムの恰好のインスピレーションになったよ」(以下、本誌記事へ続く)
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