現在発売中のロッキング・オン6月号では、セイント・ヴィンセントのインタビューを掲載!
以下、本インタビューの冒頭部分より。
「わたしとしては、楽曲がわたしを呼んでいるところにはとにかく行くしかないと。
でも、出来上がった作品については、容赦ないくらい剥き出しな内容で、モノクロな世界で、色はすべて炎の色というものになったと思う」
●新作『All Born Screaming』、あなたのソングライティングとサウンドがさまざまなスタイルで書き分けられていて、なおかつモダンでポップに仕上げられており素晴らしいです。その一方で前作『Daddy’s Home』は物語性の強いもので、たとえば、ロックサウンドとファンクを絶妙に組み合わせていくという意味では前作とも地続きなものですが、今作では物語性はないし、音も歌詞も徹底して内省的なイメージと心象を伝える、まるで性格の違うアルバムになっています。今回、こうした試みになったのはどうしてですか。
「『Daddy’s Home』については……新しい言語を学習するような体験だったように思っていて、わたしの楽曲を、これまでとは違う文法や表現へと導くような試みだったから。それに対して今度のアルバムは、言語のなかでさらに言語を発明していくようなところがあって、うーん、わかりにくくないかな(笑)」
●なんとなくわかりますよ。
「だから、ここ2作の取り組みはアーティストとしてどうしてもやってみる必要があって。あの時点ではそういうところにいたということだったと思う。ただ、アプローチとしてはどちらもものすごく違っているし、取り上げる題材も全然違うけど、今作でプロデューサーとして心掛けたのは、どの音にもそう鳴らしている意味があるということだった。どの音も曲が伝えている意味に貢献しなくちゃならないっていう。全体としては、これまでとはまったく違うプロセスやパズルのように感じたし、このアルバムで特に気を付けたかったのは、感情的に生々しくリアルな内容を突きつけながら、音や音像として完璧に仕上げるということだから」
(以下、本誌記事へ続く)
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