現在発売中のロッキング・オン3月号では、ブルーノ・マーズの来日ライブレポートを掲載しています。
以下、本記事の冒頭部分より。
文=池城美菜子
「ミナサンヲ トッテモアイシテイマス!」と叫ぶ、ブルーノ・マーズ。2024年、海外アーティストの来日公演に関するビッグニュースの一発目は、彼が東京ドームで7公演をソールドアウト、約35万人を動員したことだろう。
ツアーグッズはハローキティとのコラボ。テキ屋スタイルというか、結び目を上に向けてバンダナを巻いて自らをマスコット化してみせ、「Kawaii!」を連発するブルーノは、ステージに立つと歌、ダンス、楽器の演奏すべてに抜きん出た、当代きってのエンターテイナーだ。
パンデミック後の爆発的なコンサート人気は、昨年、少し落ち着いた。アメリカからは大型フェスの開催自体がキャンセルされるニュースさえ伝わってきた。需要過多だろう。それを鑑みると、ここ日本におけるブルーノ・マーズの愛し/愛され方は(いい意味で)異常ではないか。
2022年の来日時に続き1回は仕事モードで、2回目は純粋に楽しむために2度足を運んだ筆者でさえ、相思相愛の度が過ぎる印象を受けたほど。そのうち、紅白歌合戦にも出演してくれそうである。本稿では、ライブレポートをしつつ、人気の理由も考察してみる。
今回はまず始めに売り出した2日間が即完したため、2公演が追加されたのだ。よくある日韓のアイドルとは異なり、ブルーノのファンダムは「何度でも推しに会いたい」というタイプではないので、純粋に彼の飛び抜けたパフォーマンス力にたいする認識が広まったのだと思う。来日を知らせる記事で、私は「セットリストもアレンジもきっと変えてくる」と、希望を込めて書いた。それが、ほとんど変わっていなかった。曲順を少し入れ替えたものの、盛り上がるポイントも固定したままだったのだ。(以下、本誌記事へ続く)
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