2022年の夏はマネスキンの夏になる! サマーソニックでの初来日決定に歓喜していたところに更なる畳み掛けで待望の単独公演まで決定し、ガッツポーズと共に思わずそう断言したくなってしまったのは私だけでないはず。
「SUMMER SONIC EXTRA」としてサマソニ開催直前の8月18日に豊洲PITで敢行される一夜限りの同単独ライブは、マネスキンと私たち日本のファンのまさにファーストコンタクトの瞬間であり、この1年かけて極限まで高まりつつある彼らへの期待を爆発させるに相応しい特別な一夜になるはずだ。
マネスキンは2022年を本格的なアメリカ進出の年として見据えており、4月のコーチェラ・フェスティバルを皮切りに7月にはロラパルーザに出演、そして秋以降は初の大規模な北米ツアーが組まれている。
アメリカ進出も何も“ベギン”や“アイ・ワナ・ビー・ユア・スレイヴ”、“ジッティ・エ・ブオーニ”etc.によって彼らはとっくに世界を制覇しているわけだが、広大なアメリカの隅々まで&より広い世代への認知を確固たるものにするには、やはり地道なツアーに勝るものはないということだろう。ストリーミング時代が生んだニュータイプのロックバンドであるマネスキンが、いよいよオールドスクールに「足で稼ぐ」ことになるのが2022年なのだ。
いずれにしてもライブバンドとして脂が乗り切った状態での初来日になるのは間違いない。また、5月にリリースされた最新シングル“スーパーモデル”はこれまた全編フックの嵐たる猛烈アンセミックな一曲で早くもバズり中(リフがニルヴァーナの“スメルズ・ライク〜”に似てる?なんて話題も)。
地元イタリアで開催された今年のユーロビジョンに、前年の優勝バンドとして出演した際の同曲のパフォーマンスはもはや王者の風格すら漂うもので、今最も熱いロックバンド、絶対にそのライブを目撃すべきロックバンドがマネスキンであることをひしひしと伝えるものだった。豊洲PITの熱の凝縮感か、サマソニのスタジアムライブの開放感か……真逆でありつつどちらも捨てがたい!と贅沢に悩みつつ、その時を待つべし! (粉川しの)
マネスキンの記事は、現在発売中の『ロッキング・オン』7月号に掲載中です。ご購入はお近くの書店または以下のリンク先より。