岸田繁作曲、「交響曲第一番」がついに生まれた。
京都交響楽団(指揮:広上淳一)による演奏はとてもすばらしかったが、それ以上に、曲のいたるところに岸田がいる、という感じがして本当におもしろかった。
とても大胆で、同時にとても繊細で、神経質だけど大きな愛をもっている、僕たちがくるりの音楽を通して知ってきた岸田繁という人の姿が、大オーケストラの音像の中にもくっきりと浮かび上がっていた。
僕自身オーケストラのコンサートは慣れ親しんでいるものではないけれど、いつの間にかいつもライブを観ているときと同じ心のリズムで楽しんでいた。
スーツ姿ではにかみながらステージに上がりお辞儀をする岸田、本当に嬉しそうだった。
くるり・岸田繁による交響曲、初演
2016.12.06 22:55