うっ、予想外に良かった！……なんて言ったら怒られますよね。すいませんっ。しかし、初日行った人にかなりリラックス・モードだったという前評判を聞いていて、期待をかなり低めに設定してあったのが良かったのかも。この日はセットリストも違っていて、最初から気合いが違っていたように思う。何より、各曲のサビで思い切りスクリームしたので、グッと来てしまった。私がこれまで観て来たライブでは（NYでのライブは全部観てるけど）、どうにかそれをはぐらかそうという感じのパフォーマンスが多かったので。ママが観に来ていると言っていたけど、もちろんだからってわけじゃないだろうが。それが一番表れていたのが新曲で、これがストロークスにはなかった怒りが直球で爆発した曲。「もうあそこには二度と戻らない」と歌っていたので、酒にドロドロ溺れていた時のことを歌っていたのかも。バックステージで作った曲と言っていた。


「これから一番の大失敗をする」と言って、もう１月なのに例のクリスマス・ソングを演奏したり、観客に終始最上級の褒め言葉、”ファック・ユー”を何度も浴びせかけていた。


バンドは、予想通り頼りなくて、時に４人もギター弾いているのに全然聴こえなかったりしたけど、すべてはキーボードの大音量とジュリアン気合いのヴォーカルで成立させていた感じだった。


あ、そう言えば、ディズニー・ランドみたいなセットはどうなったんだ？何もなかった（笑）。


自分で「ハッピー・ニューディケイド！」と言っていたけど、本当にここから新スタート。このライブは、ストロークスに良い形で繋ぐ内容だったように思う。つまり、ストロークスをやってくれないと決着が付かないような気がする。


どっちにしても、とにかくジュリアンは、ファンに愛されてる。こんな熱狂で迎えてもらえて本当うらやましい。とりわけ、このブログ下のミュージシャンのバンド復活ライブで、ファンに大声で罵倒される姿なんかを観たりして心張り裂けたので……これはもうそれぞれ星の下に生まれたということなのかもしれない。


ターミナル５のキャパは3000人。初日は完売でしたが、２日目は８割埋まっている感じだったかな。チケットは、37ドル。