ついに! ザ・ストロークスが6年ぶりの新作『Reality Awaits』を今夏リリースと発表。今週末はコーチェラ出演、8月はサマソニ。

ついに! ザ・ストロークスが6年ぶりの新作『Reality Awaits』を今夏リリースと発表。今週末はコーチェラ出演、8月はサマソニ。

なんと、ストロークスが6年ぶりの新作『Reality Awaits』を今夏リリースすると、わずか13秒のティーザーで告げた。「生で見ると、さらにセクシー」というどこかズレたコピーも最高だし、1980年代の日産車を走らせるレトロフューチャーな映像もいい。前作『The New Abnormal』がパンデミック直後の空気を奇妙なほど言い当てていたように、今回の「現実が待っている」というタイトルも不穏に響く。その他の情報はほとんどない。しかし、すでに新作に期待してしまう。


ただ驚いたのは、ジュリアン・カサブランカスがインタビューで、「ギタリストのニック・ヴァレンシとは会話もできない」といった趣旨の発言をしていたことだ。だから、新作は難しいのではないかと思っていたのだ。

しかし最近、公式ウェブサイトで「メールリストに登録すると何かが届く」と告知され、ファンの間では「これは新作が完成したのでは?」と憶測が飛び交っていた。そして、その矢先の発表だった。

https://laylo.com/thestrokes/E5yaeM

新作に至るまでの流れを簡単にまとめると、こうなる。

⚫︎2025年11月、ジュリアン・カサブランカスが出演したポッドキャスト「Boombox」で、ギタリストのニック・ヴァレンシとは話していないと語ったことが話題になった。

彼はそこで、ポッドキャストの出演者で『SNL』の元出演者たちについてこう語っている。
「正直に言って、すごく刺激を受けたよ。みんながどうやってお互いをリスペクトしながら、一緒にやって、呼応し合ってるのかっていうのを見てね。そういうのって、自分のこれまでのクリエイティブな現場では、残念ながらあまりなかったものだから。君たちって、なんていうかバンドみたいなんだよ。すごくいいバンド。ある意味、テストみたいにも感じたんだ。ああいう大物たちと仕事してるわけだからさ」

さらにこう続ける。
「俺は、そのエネルギーの多くを、たぶん無意識のうちにヴォイドに持ち込んでいたんだと思う。少なくとも今でも友達で、一緒に仕事して、話している3人に関しては、自分がちゃんと証明できるってわかってる。……ごめん、ニック、冗談だよ(笑)」

そして最終的に彼が強調したのは、「互いにリスペクトし合える関係で創作することの重要性」だった。
「自分がやっていて心地いいと思えるもの、あとから振り返ったときに、いいエネルギーが刻まれていると感じられるものに関わるべきなんだ。だから俺にとって“Boombox”(ジュリアンと彼らとのコラボ)はそういう存在なんだよ。たぶんこれが、俺が社会に残したものとして一番覚えられるものになるだろうしね」

コラボの“Boombox”はこちら。



⚫︎2025年8月、イタリア版『Rolling Stone』のインタビューでは、ストロークスについてより踏み込んだ発言もしている。
「ストロークスは、ある意味で経済的な理由で存在している」

https://www.rollingstone.it/musica/interviste-musica/julian-casablancas-fanculo-il-mainstream-la-popolarita-il-pop/1001192/#google_vignette

「音楽を始めて、自分の夢やビジョンにのめり込んでいった頃、物事がどう進んでいくべきかについて、俺の中にはかなりはっきりしたイメージがあったんだ。だけどストロークスでの道は、最初に音楽に惹かれた理由とは別のものに変わってしまった。俺たちはどこにでもいるようなバンドになっていた――たとえば ボン・ジョヴィやグリーン・デイみたいに、このまま延々と続けていけるようなね。気づけば、経済的な理由で一緒にいるような仕組みに入り込んでいて、バンドの創造性は後回しになっていた。

だから、これが自分の進みたい方向じゃないって結論に至ったんだ。マイルス・デイヴィスのすごく好きな言葉があってね。『本当のリスクは、変わらないことだ』って。俺は常に、まだ誰も踏み込んでいない何かを探しているような感覚でいたいんだ。

金を稼げるならそれでいい。でも、立ち止まりたくはない。安定とか現状維持なんて求めてない。何かを作り続けたいなら、変わる覚悟が必要なんだよ。たとえそれが、自分がすごく大事にしてきたものの“死”を意味するとしてもね」

⚫︎2022年10月、前作のプロデューサーでもあったリック・ルーベンがポッドキャスト“The Joe Rogan Experience”に出演。ストロークスと再び新作をレコーディングしたと語っていた。

コスタリアで「新作」を制作していることに触れ、「山のてっぺんにある家を借りて、バンドを外にセッティングしたんだ」。「で、彼らが演奏してると、まるで山の頂上から海に向かってライブをやってるみたいな感じなんだ。信じられないくらい最高だったよ。それを毎日、外で演奏していてね……。みんな離れたがらなかった。あれは本当に、最高の体験だった」

⚫︎ただしこれについて、ジュリアン本人はIGで訂正。

新作制作自体は認めつつも、「完成にはまだ全然遠い。かすりもしてないレベル」とし、「早とちりしすぎ。1〜2年後にまた確認してくれ」と語っていた。
つまり、制作はしているが完成の気配はない――そんな状態が続いていたわけだ。

それが今回、ついにリリース発表に至った。
この作品が当時のセッションの延長線上にあるのか、それとも全く新たに作られたものなのかは現時点では不明だが、少なくとも数年越しで形になったことは確かだ。

また、今夏リリースということは、8月のサマーソニック出演時にはすでに作品が世に出ている可能性も高い。最高のタイミングでの出演となった。

ストロークスは、これからいくつかのフェスのヘッドラインを行うことになっている。

Apr 6, 2026 – San Francisco, CA – Bill Graham Civic Auditorium
Apr 11, 2026 – Indio, CA – Coachella Music and Arts Festival
Apr 18, 2026 – Indio, CA – Coachella Music and Arts Festival
Jun 12, 2026 – Manchester, TN – Bonnaroo
Jul 19, 2026 – Saint Paul, MN – Minnesota Yacht Club Festival
Aug 8, 2026 – San Francisco, CA – Outside Lands
Aug 14–16, 2026 – Tokyo + Osaka, Japan – Summer Sonic 2026
Aug 22, 2026 – Pasadena, CA – Just Like Heaven Festival
Sep 18, 2026 – Atlanta, GA – Shaky Knees Festival
Sep 20, 2026 – Asbury Park, NJ – Sea.Hear.Now Festival

コーチェラにはこの土曜日にに出演だが、ウォームアップ的に、4月4日にサンフランシスコでライブをしたばかり。

セットリストは以下の通り。4月6日もライブをすることになっている。

ついに! ザ・ストロークスが6年ぶりの新作『Reality Awaits』を今夏リリースと発表。今週末はコーチェラ出演、8月はサマソニ。

その他、ジュリアンは政治的活動を積極的に行っているが、彼が推していたNY市長候補者ゾーラン・マムダニが、去年11月に無事当選した。


さらに、2024年にリリースされたチャーリーxcxの大ヒット作『brat』でのコラボ曲も高評価だった。
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